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オシャレな街【恵比寿】で合コンしたら、やらかしちまった悲劇

先日、歌舞伎町で合コンに行ったが、ほろ酔いを嗜んで終わってしまい不甲斐ない結果になってしまったが、その時の幹事の男性から、「また今度違うメンバーで合コンするから一緒に行こう!」と誘いを受けた。

その時の記事はこちら↓


【出会いが新しい出会いを呼ぶ】

基本的に断ることを知らない僕は、誘いを受けるとホイホイついてゆく。

合コンの誘いを受けてから当日まで2週間ほどの猶予があった。この合コンで次こそは彼女を作りたい。だって場所はあの恵比寿。絶対かわいい子が来るに違いない。

関西に住んでいた頃にこんなことわざを聞いたことがある。「恵比寿にはかわいい子しか歩いていなくて、中目黒には3代目JSBが歩いている」と。

この2週間の猶予をどうやって過ごすかで決まる。そして合コンに来てくれる女の子に対してへの最低限の敬意だ。女の子だって少しでもかっこ良い人に来てほしいと思っているはずだ。

低学歴の僕には自分磨きと言われ連想するのが、脱毛・筋トレの2つしか思い浮かばなかった。

脱毛に関しては以前こちらの記事で自分の惨めな失態を経験してから、月1,2回はブラジリアンワックスをするようにしている。

となると、残す自分磨きの取り組みは消去法で筋トレと決まった。そうとなれば10年以上いつもお世話になっているAmazonの出番だ。

とりあえず腕や胸の細さが前々からコンプレックスでもあったので、この際、細マッチョを目指してダンベルをポチっと購入。

やる前からなぜかやる気に満ち溢れていたので、(重さの調整もできるし10キロくらいすぐに慣れる)と思い、これの10キロを買ったが、正直5キロで充分だ。片腕で10キロを持ち上げてみると関節が逆に曲がりそうになったので、結局3キロくらいしか使っていない。

僕みたいに、細くて、非力なメンズ諸君はまず5キロのでOK。むしろ5キロのダンベルを2つ買えば良かったと後悔している。

注文したダンベルも届き、怒涛の筋トレ祭り。とりあえずYouTubeでやり方を色々みて、3通りくらいのダンベルの使い方を覚えそれをひたすら毎日バカみたいにやってみた。

そして2週間後の決戦日当日。

肩や腕周りになんの凹凸もなく、まっすぐ棒のような細くて華奢な腕周りが、、、、全く変わらなかった。笑

そら、そうだ。2週間で変われば誰も苦労しない。腕の太さや筋肉、がっちりした安定感はまだ手に入れられなかったが、2週間筋トレをした!という頑張りでなぜが自信はみなぎる。(なんでもポジティブに捉えられる性格に育ててくれた両親に感謝)

筋肉痛というバッドコンディションの中、日本を代表するオシャレな街「恵比寿」へ向かう。

幹事の人から送られてきた住所を相棒でもあるグーグルマップにコピー&ペースト。

やはり噂通り恵比寿を歩いている女性は綺麗な人が多い。これは期待が高まる。目的地付近に近づくとラブホテルがチラチラといくつかあった。(前回の歌舞伎町と言い、幹事の人はラブホ街が好きやな~)なんて思っていると目的地のお店に到着。

前回と違って今回はちゃんとしたオシャレなお店であった。集合時間の5分前に到着し、お店の中に入った。幹事の男の人ともう1人知らない男の人がいた。女の子たちはまだのようだ。

幹事の人には「お疲れ様です。お久しぶりです」とあいさつをして、もう1人の男の人には「初めまして。よろしくお願いします!」とあいさつをした。

どうやら今回一緒に戦う戦友は、この3人のメンツのようだ。

女の子が来るまで男3人で話をしていた。今回初めて会う男の人と話をしているとなんとなく、この人はお笑い担当だな、と感じる部分があった。

男だけで話をして10分程くらい経っただろうか、入り口付近に4人組の女性が。清楚な服装で飾られた人たちが迷いもなくこちらのテーブルに近づいてくる。

テーブルに着くと「すみません、遅くなりました。」と1人の女性が男性の幹事の人に声をかけ、その瞬間に、今日の命運を決めるのはこの子たちなんだ!と自分の中で理解した。

4人ともみんな違うタイプの子たちだったがみんな綺麗でなにより印象として若いと感じた。

しかし気になったのは相手の人数。こちらが3人に対して向こうは4人。女性陣もそれが気になっていたみたいで、1人の女性の子が、「もう1人の方は遅れてる感じですか?」と男性の幹事に尋ねた。

すると幹事の人は、「ごめん、今日3人しか集まらなかった」と答えた。

(お前の人脈がなかったんかい!)と心の中で突っ込みを入れ、もともとは4:4の合コンの予定だったのだと把握した。


余談だが、今まで何度も合コンを経験してきて思ったことがあるが、合コンの場を活かす最善な人数は3:3だ。女の子は女の子同士でグループを作り、目の前の男性陣を放置して女性だけで話をして盛り上がる習性がある。女の子が4人いると2,2人に分かれて話をしたり、5人いると2,3人で分かれて話をしてしまう。しかし女の子が3人だと2,1人になるが1人になってしまう事を恐れグループを作らない傾向があるので3:3の合コンが円滑に男女間で話ができるのだ。



それぞれ注文したドリンクが届き、「乾杯」とともに今宵の合コンがスタートした。

まずは定番通りそれぞれの自己紹介から。名前、年齢、仕事などとりあえず簡単な身分をそれぞれ明かした。女性陣はどうやら3人が大学生で1人だけ保育士として働いているみたいだ。

通りですごく若く感じた。しかし正直若い分には全然あり。あり中のありだ。おっさんの相手をしてくれて逆にありがとう。

軽い自己紹介を終えるとそれぞれ目の前に座っている人と話す流れになった。目の前の女の子もすごく良い子だったのだが見た目のタイプ的には僕の席から真逆の端っこに座っているAさんだった。

しかし僕も大人だ。目の前で話をしてくれてる人に対して失礼な態度はとれない。しっかりとこの子とも向き合うべきだ。そう思い、目の前の女の子とも楽しく話をしていた。

しかし僕も男だ。かわいいと思った女の子と話したいという欲望はどうしても捨てられない。自分に嘘はつきたくない。正直な人間になりたいんだ。

ふとドリンクを注文しようと思い、横を通りかかったスタッフさんに「すみません」と手を挙げながら言ったが、どうやら周りの音に搔き消され僕の声は聞こえていなかった。

その後スタッフさんは僕を通り越してみんなと話をしているAさんの横を通りかかろうとした時、Aさんがスタッフさんを呼び止めて僕のドリンクを注文してくれたのだ。

どうやら、ぼくのその行動を横目でみていたAさんが、ドリンクを注文したい僕に気づいてくれたいた。

「ありがとうございます!」となんともないようにAさんに言ったが、僕はもう心を矢で射抜かれていた。

(好きだーーーーー!)と叫びたかった。

心を持っていかれ、どうやってAさんの前に座って話をしようか考えた。バチェラーのように、「次お話いいですか?」と言おうか、「僕もご一緒していいですか?」と言おうか考えていた。

そんな時に、男の幹事の人が

「そろそろ席替えしようか」

と言った。正直、合コンで席替えなんて今時するんや。と思ったが、こんなにも席替えが待ち遠しく、楽しみになったのは中学生以来だ。

初めて幹事の人に、心の中で感謝した。

そしてようやく、僕の心を奪ったAさんの目の前に座れることになった。早く心を返してもらわないと自分がどうにかなっちまうぜ。

僕、Aさん、Aさんの隣に座っていたもう1人の子の、3人で他愛のない会話を楽しんだ。

ややこしいことにAさん(ありさ)の隣に座っていた子も名前がAさん(あさみ)ですごく似た名前だった。その時は「名前めっちゃ似てますね!」なんて気にもしていなかったが、後々これが悲劇となることをこの時の僕は思いもしていなかった。

3人での会話のメインは、韓流ドラマだった。そう、こーゆー時に女性と話の会話を広げる為にも流行りの韓流ドラマはきっちり抑えている。

「愛の不時着」「梨泰院クラス」「キム秘書はいったいなぜ」「わかっていても」「マイネーム」「イカゲーム」おもしろいと聞いた韓流ドラマはある程度見て来た。

美容師という職業柄、お客さんからもおすすめされる事が多いので、おすすめされたのは観るように心がけていてそれがまさか役立つとは。

楽しい時間と言うのは、早く感じるものだ。あっと言う間に過ぎてしまい、お開きの時が来た。

最後にAさんに連絡先聞こうとした時、幹事の人が、

「では一旦全員のライングループ作るんで、連絡とりたいって思った人がいればそこから個々で連絡する感じにしましょうか」

と言った。なるほど。今時そんなやり方があるのか!と少し関心したが、直接連絡先を聞けなかった事がこの後の悲劇となる。。。

お店を出て、キラキラネオン色に輝くラブホテルを通り越し、駅でみんなと解散した。

次の日の夜に、Aさんに連絡を送ろうと思い、グループラインからAさんのラインに個別で送った。

「昨日はありがとう。楽しかった!今度良かったら一緒にカフェ行かない?」

とラインを送った。

「こちらこそありがとう、楽しかったです!カフェ是非行きましょう!」

と返信が来てそのままラインが何通か続き、

「昨日、僕がドリンク頼みたいことに気づいて注文してくれたよね。視野の広さに感銘を受けました笑」

と送ったが、返信がきた内容に背筋が凍った。もはや語尾に’笑’なんて送ってしまった自分が恥ずかしくて情けない。

「たぶんそれありさの事ですよね?ライン送る相手間違えてませんか?」

そう、僕は間違えてもう1人のAさんにラインを送ってしまっていた。ここでまさか低学歴の記憶力の無さが裏目に出てしまったのだ。二人とも名前が似てるし、ラインのアイコンも顔写真じゃなかったので、全くわからなかった。

本当に時を戻せるなら戻したい。と心から強く思った。

それにしてもクズ過ぎる事をしてしまった自分が情けない。そら彼女もできませんわ。

これが、有名な【恵比寿の悲劇】ってやつか。
(ドーハの悲劇みたいに言うな!)って思った人はおそらく関西人。

これからは、好きな女の子の名前はなんとなくではなくちゃんと覚えよう!と思えた、恵比寿での合コンでした。

恐らく2人のAさんは仲が良いのでこの事は共有されており、僕も申し訳ない気持ちがあったので2人のAさんとは連絡をとることをやめました。


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