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スリランカに何百年も前から伝わるハーブティー。そして、ジャガリで朝食を。

今回は ambara で販売されているハーブ粥のひとつに入っているイラムスというハーブのことを。

イラムスはスリランカではお茶としてよく飲まれている有名なハーブです。
お茶に使うのは根部分ですが、スーパーの野菜売り場や市場ではフレッシュなものや苗も売られていました。また路地や道端にも生えているので、スリランカ人にとって、とても馴染み深いもののようです。

スーパーの野菜売り場。
こちらは生鮮市場で売られていたシャタワリ。イラムスによく似ているので注意。女性ホルモン全般を整える植物性エストロゲンが含有。根っこは医薬品として使用される。販売中のシャタワリハーバルポリッジにはその葉の部分が使われている。

私が訪れたアーユルヴェーダ施設での滞在期間中は、このお茶を毎食後に飲み、すっかりそのお茶の虜になってしまいました。
スリランカで日常的に飲まれているお茶には、イラムスの他に、ベリマル、ラナワラといった植物の花部分をお茶にしたものもあります。
これらはスリランカでは何百年も昔から飲まれているお茶なのだそうですが、残念ながらどれも日本人にはまだほとんど知られていません。

アーユルヴェーダ治療院「バーベリン」にて。ハーブティーを毎食に。
ベリマルは主に呼吸器の不調を緩和するとされています。 ラナワラはアーユルヴェーダの古典文献にも「若返りのハーブ」として記載されているほど。
現地では、イラムス・ラナワラ・ベリマルのティーバッグもあります。いずれもノンカフェイン。

スリランカといえば、セイロンティー(紅茶)が有名ですが、じつは紅茶栽培以前には、セイロンティーと言えばイラムスのお茶のことでした。それくらい伝統あるハーブのひとつです。イラムスには血行促進作用があるので、冷え性などの女性に多い様々な不調の改善に役立つのだそう。

そんなヘルシーで魅力的なお茶を飲みながら、そのお供には甘いジャガリーをいただくというのが現地流。ジャガリーとはスリランカ特有の孔雀椰子の花蜜から作られる天然の固形菓子。こちらは ambara でもケミカルを一切含まない天然で良質なものが手に入るようになりましたのでぜひ。

アーユルヴェーダ施設での食事は、塩味、辛味、酸味、苦味、渋味の5味に加えて、甘味を加えた6味を摂ることが良しとされています。
これにはなかなかの効果が。多彩な味を摂ると、あれ不思議? 量を食べなくても満足感が得られるということ。

食後にジャガリの天然の甘みを感じながら飲むハーブティーの苦味や渋味が格別に美味しく感じるのはこういう仕組みなのかなと思ったりもします。機会があったらみなさんもぜひ、ハーブティーとジャガリーの組み合わせ、試してみてください。

*イラムスという名称は現地名で、ambara のハーブ粥「サレヴァディ ハーバルポリッジ」にはインディアンサルサパリラと記載されています。また日本ではイラムスの根は医薬品指定成分(医薬品にのみ使用可能な成分)のため、食薬区分に則った部位を採用しています。

ambaraサポーター
okamick

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