長年の勘

「長年の勘による」と言う言葉を耳にすることがありますよね。
「勘」とは物事の意味や善し悪しを直感的に感じ取り判断する能力の事、とあります。
つまり、その人の経験値に基づくモノと言って良いのか?

昨今、「勘」によるビジネスはナンセンスに思う。
確かに直感的に閃くビジネスも少なくは無い。
しかし、それだけでは・・・
また、「私の長年の経験値から・・・」と言う方もいらっしゃるが、
その経験値は様々な要素を加味した事による経験値と言えるのだろうか?

最近、農業に関わる案件が幾つか発生している。
今や農業もデータに基づく過程を踏まねば成果物の収穫に大きく影響が出る。
これは経験値をデータ化して分析した上での適用をしていかねば好結果は得られない。
データがあるから・・・
データはあくまでも結果数値。
どのような状況下での数値なのか。
その時の数値だけではなく他の要素も加味して作り出した数値は、
誰にでも同じような結果へと導いてくれる。

では「長年の勘による」で進めるとどうなるだろう。
未知の状況下で正確な判断が下せるだろうか?
「勘」と言うものはデータ化されていない。
人の記憶など限界があり、
正確な情報のもとに正確な数値が示されるのはごく僅か。
その数値の僅かな違いで思いもよらぬ結果になってしまうことがある。
それが「吉」と出ることなど非常に確率が低く、
「凶」と出る、「凶」とまでも行かずも「行き詰まり」となり、
無駄な時間や労力、費用を費やしてしまう。

数値化されたものが全て信頼性に?
それは年月が経てば状況も環境も変わって今に適さない可能性も多々ある。
AIに頼っていく事は私自身はないだろう?と思っているが、
全く無視できるものではない。
短時間に指針を見出すひとつのヒントにはしてみたいとは思うが、
決断するのは自分自身を信じてデータ化されたものをしっかりと分析し、
向かっていきたい。

頭では解っていても要らぬ感情が邪魔をする時がある。
どこまで冷静な判断を下せるか・・・

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