見出し画像

脇役の日記vol.11

生活はクソ続いていく。 例えばあの娘が初めてセックスをした日。昔好きだった娘が好きでもない男となんとなく一夜を共にした日もあるだろう。その日もそんなことはつゆ知らず俺は生活をしていたわけである。
生活をすることは大変で、その大抵の当たり前が途方も無い苦労によって形成されていることが本当に身に染みるようにわかる。
当たり前は当たり前ではないのだ。だから当たり前のことが出来ない奴がいてもそれは当たり前だな。なんて思いながらこのクソ続く生活の惰性に安息と名前をつけて誤魔化している。

最近はあんまり安定しないことが多く感情の起伏が激しくなっている。どこにでも行ける気がして夜外に飛び出して冒険をする日もあれば、死んでしまいたいという訳ではなく最初から存在しなかったものになりたいと思うこともある。

最近はその後者であることが多い。ただ思うのだが死にたいと思うよりも不可能な分よっぽど救いようがあると思うんですけどね。

まあ前置きは置いといて部屋に花を飾ってみたわけです。

というのも当然俺の部屋は室内だから四季というものがなくただ暑いか寒いか、その程度で部屋にいると頭がおかしくなってしまいそうになるわけです。
だから花を飾ってみたんです。生活に花を飾って部屋に四季をと思ったわけです。
ピンクの薔薇とピンクのカーネーションって言ってたかな。あとは白い何かとよく分からん実をいい感じにまとめてもらって飾ってるわけです。ドンキで買ったハイボールかなんかを入れる様のコップに入れて飾ってるわけです。
植物をぼーっと眺めていると植物もあくまでも生きているということを忘れてしまうことがある。

改めて生きているということの曖昧さを何となく感じる。
もし部屋に飾っているこの花たちが生きているのだとしたらいい。なんとなくいいなと思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?