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めちゃくちゃマニアックだけど、知ってるとコーヒーが10倍楽しくなる「品種」の話

皆さん、コーヒー楽しんでますかー?(唐突)

今回の記事はこれを
知らなくても別にコーヒーにおいても人生においても全然不利益は無いけど、知ってるとコーヒー豆選びや傾向が分かるからめちゃくちゃ便利な
情報です!!!!!!!!!!(←長い)
それが、

コーヒー豆の品種」です。

コーヒー屋さんで
「ゲイシャ種」とか「ブルボン種」とか「ティピカ種」とか…
見たことあるかもしれません。

今回はわたくしマキアが知ってる範囲のものから、
皆さんが知っておくとちょっと得する品種をピックアップさせて頂いた、
コーヒーの「品種」のお話。


ティピカ種

この品種名が書いてあったら「当たり」です←
ティピカ種はみんな大好き、
ブルーマウンテンの品種として有名なのですが
それ以外にも各国で生産されている品種です。

この品種はとにかく「かなり育てにくいけど、飲みやすくて美味い」品種。
さびや冷害などに弱い、たいへんデリケートな品種です。
しかし、昔からある品種の中でも
一番まろやかでバランス良く、
そして何より飲み口がいいフレーバーを出す品種だと思います。
「とにかく飲みやすくて繊細で上品な」フレーバー!
もし、店頭でこの品種名が書いてあれば「買い」です!

ブルボン種

さて、次はブルボン。
某有名お菓子メーカーではありません。
…天宵家は大好きですけどね、ホワイトロリータとかルマンドとか。

これも非常に有名な品種で、世界各国でよく生産される品種です。
ボディ感があり、甘みフレーバーが割としっかり出る傾向。
ティピカ種と比較すると…
・ティピカはとても繊細なフレーバー、
ブルボンはデデン!としたフレーバーという感じ←
ブルボン種は派生品種がめちゃくちゃ多くて
「イエローブルボン」とか「レッドブルボン」とか「ピンクブルボン」とか「ストライプドレッドブルボン」とか「オレンジブルボン」とか
出来る果実の色で区分けされています。
この色名付きブルボン種は特にフレーバーの個性がしっかり出てるので、
よりスペシャルティな味わいを楽しめます!
(その代わり、上記のものはお値段が張るものも多いです…)

ゲイシャ種

最近はコーヒーマニアな方でなくても知ってる
品種の中では最も有名になってしまった品種。
芸者ではございません
「ゲイシャ=超高級豆」というイメージが強いですが、
栽培してる国や地域によっては
意外とレギュラーのスペシャルティコーヒーぐらいの
値段で買えてしまう物もあったりします。

フレーバーの傾向としては
ウォッシュドが「ジャスミン、柑橘」
ナチュラルが「めちゃくちゃトロピカルなフルーツ、ジャスミン」

な感じだと思います。
基本的にジャスミン系の香りがゲイシャ特有のもので、
それに付随して生産地の精製や土壌環境などで
フレーバーが色付いてる印象です。
「これぞゲイシャ!」を楽しむなら、
お高くはなりますがパナマ産を選べば間違いないでしょう!
それ以外ならエチオピアゲシャ村、グァテマラ、コロンビアあたりで
ゲイシャ種が割とよく見られます。

エアルーム(エチオピア原種)

エチオピア原種のコーヒーはこういった呼び方をします。
こちらは、果実、紅茶等のような、
これぞエチオピア!!らしい
個性あるフレーバーを持っています。
上のゲイシャ種のようにこちらも精製で味の傾向が違い、
ウォッシュドは「シトラス、紅茶、レモン、ジャスミンなど」
ナチュラルは「ストロベリー、マスカット、トロピカルフルーツなど」

と言ったように、結構味の傾向が変わります。
この辺りは好みも分かれるところかなぁと思います!
またエチオピア原種の面白いところとして、
「どの焙煎度合いでもそれぞれ違って美味しい」
というのがあり、浅煎り〜深煎りまでレンジが広いのも特徴です。


カトゥアイ種

こちらも知ってるとマスト!な品種で、
最近のスペシャルティコーヒー界隈の中で
割とよく見かける品種のひとつです。
元々「カトゥーラ種」✖️「ムンドノーボ種」
とそれぞれ昔からある品種を
栽培しやすいように掛けあわせて作られた品種なのですが
このカトゥアイ種のコーヒーは
バランス良く、地域特性も比較的よく出せているのが特徴。
主に中米、カリブ海エリアでよく栽培されており、
派生で「イエローカトゥアイ」「レッドカトゥアイ」など、
さらにバラエティに富んだ品種もあったりします。

SL28、SL34 種(ケニア原種)

急に英数字の記号みたいなの出てくるやん、
と思われますでしょうが…
これはケニア原種のうち、特に有名な2種です。
ケニアの原種もエチオピア原種のエアルームのように、
他の国の物にはない、その国ならではの個性があり
このSL種は果実感が非常に強く、個性ある面白いフレーバーです。
深煎りにしても果実のフレーバーがしっかり出るのも特徴。
最近ではコスタリカ等でも栽培がされ始めており、
今後の動向が気になるところです!


イエメニア種(ジャディ種、古代ティピカ種など)

最後は、数年前に新発見された品種、
イエメニア種です。
元々イエメンで生産されてきた品種が、
長年の研究により他の品種とは違う性質の独自の個体である事が分かり、
この名前で呼ばれるようになった、との事です。

イエメニア種はまた他に無い非常に個性のあるフレーバーで、
ヨーグルトのようでもあり
スパイスのようでもあり
ワインのようでもある

まさに複雑な香味をミックスしたフレーバーなのです。
また、生産地域によっても味の違いが結構あります。

イエメンは、まだまだ生産量や輸出量の部分で少なく、
豆の値段も相場より高めではありますが、
現在商社のイエメンモカオリジンズさんが
しっかりと日本への提供ルートを開拓してくださってるので、
今後さらに面白い豆が出てくるのが楽しみであります!


さて、今回はコーヒーの品種から
いくつかピックアップしてみましたが、違いは分かって頂けたでしょうか?
コーヒーの品種はこれ以外にも山のようにありますが、
それぞれ栽培のしやすさやフレーバーの出方など
多種多様で奥深い、
いや深すぎて、もはや底なし沼のような
非常にマニアックで面白い世界となっております。

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