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新年。

年明け早々に大地震が起こったので正月気分もどこへやら、余震に用心しながら防災用品の見直しなどをする。
東日本大震災直後の、毎日のように余震が続く日々を思い出し、私にとってあの頃と現在との決定的な違いである、共に生活する猫がいるということについて考えた。

元旦、一度目の揺れは「揺れたねー」などと呑気に構えていたのだけれども二度目の揺れはなかなか収まらず、とっさに猫を洗濯ネットに押し込んで抱えたまま、玄関までの引き戸(我が家は全和室のため)をすべて開けて避難経路の確保をし、ガスの元栓を閉める。
そうこうしているうちに揺れは収まり、今回は大した被害がなかったから良かったものの、もっと深刻な状況であったら着のみ着のまま猫を抱えて外に出るしかできなかったなあ、と反省。

防災用の持ち出し袋はにんげん用と猫用とを用意していて年に一度の見直しはしているけれども、玄関と逆方向の部屋の物入れにいれていては咄嗟に持ち出して逃げるなんてことはできないという至極当たり前のことに気付いたので、動線を含めて諸々見直しをしていきたい。いま気付けてよかったと思うことにする。
キャットフードの備蓄も缶詰だけでなく、普段食べているカリカリのローリングストックもしないとだ。


ひとまず私にできることは、できる範囲での寄付を続けつつ、なるべく普段通りに過ごすこと。
被災された人びとが一日でも早くもとの生活に戻れることを祈る。


新年といえば、おせちはとくに作らず、食べたいものだけちょこちょこと買っているのだけれども、煮しめだけは毎年作っている。
年末になると出回る八頭(里芋の品種)が好物なのである。普段から見かける普通の里芋は特段好きでも嫌いでもないのだけれども、八頭はだいすき。

年に一度の楽しみとしているのだけれども、地域性なのか、いま住んでいるあたりでは年末でもあまり売っているのを見かけない。
スーパーや八百屋をはしごしてようやく見つけた八頭、今年は欲張って大きめのものを選んだら煮しめのバランスが崩壊して、里芋の煮物ににんじんやらこんにゃくやらも入っているという仕上がりになってしまった。つまりほぼ芋。
好きなものは多いほうが嬉しいけれども、ある程度はバランスも大事だなと思ったのでした。

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