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人の一生

♠️ 人生50年から100年時代に

日本人の平均寿命は男性が81.05歳、女性が87.09歳です。
織田信長の時代は人生50年と謳われていました。
が、50歳より長生きした人もありますし、今でも100歳を超える人はあります。
人の命は分かりません。だから、平均寿命を作成したのでしょう。
墓地に行けば水子供養の墓石が見られます。
この世に産まれくることなく命を落とした子供です。
このように人生50年、人生100年と申しましても短命に終わる人もあります。
宿命や運命と言わざるを得ません。
「命」ってなんでしょうね。また、自分の「命」の重みを感じますか。
これはある意味自尊心の重さと言えると思います。
則ち、「心」と「命」は同等のものであり、精神と肉体、心と身体である、と言えます。
また、この心と云うものは時代で時代で異なる働きをしています。
当然として身体も同様にです。
私が産まれた昭和26年はようやく品物が出回るようになった時代でした。
少しづつ経済が良くなり人々の生活にも活気が出てきた時です。
まさに、「さあこれから」と云う時だったのでしょう。
しかし、しきたりというものはすぐ変わるものではありません。
新しいものと古いものがよく衝突をしました。
それは職業にも影響を与えました。
農林水産業が主体であったものが、工業・商業という新しい分野に変わっていきました。
農林水産は自営がほとんどであり、商業・工業は会社員とその立場が異なり、
世代間で意見の食い違いも起こりました。
そしてやがて後継者問題に発展していきます。これは会社経営も同じです。
世代間の意見食い違いはさまざまなことに影響を与えました。
その結果が現在です。
どうですか、親子間がうまくいっている家庭ですか。
「命」はこの親からの頂き物です。ありがたく使っていますか?
親に「産んでくれてありがとう」と嬉しがっていますか?
「夫婦仲が良い」ですか?
命はこの夫婦間からいでたものであり、その夫婦仲が良ければ、
子供はスクスクと育ちます。なぜならば、子供の「命」が喜ぶからです。
昔は、「妻は夫に従う」ものでありましたが、今は違います。
もちろん、そういう時代にあっても、ダメ亭主は存在していました。
されど、「女は弱し、母は強し」に変身して一家を支えます。
こういう家庭は時代を超えても健在のようです。

で、何が言いたいかと申しますと、人生50年があったから、
人生100年が生まれたということです。

つまりは、過去があったから現在があるということです。
これが「命」のつながりです。

私は子供の頃から自分がこの世に産まれたことが実に不思議でした。

母は私に言いました。
「かっちゃん、あなたは父ちゃんと母ちゃんがいたから産まれてきたのよ」
って。その時、思ったんです。「恩を売られている」と。
私は「この世に産まれてきてよかった」と思っていましたから、
そこは私の最大の弱みだったんです。

「命」って不思議な生き物です。

では、本日もつつがなくお過ごしくださいませ。
ありがとうございます😊

〈今日の一言〉

一日の生命、万金よりも重し ー『徒然草』吉田兼好ー

〈意訳〉命は尊いと、頭で分かっていても、普段は忘れてしまうからである。
   戦争を起こした人や、他人を傷つける人は、生命の尊さを忘れてしまう
   のだろうか。

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