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渡部昇一流『四書五経』の解釈 283

😈 教えて倦まず (『論語』述而第七)

🌍 黙して之れを識し、学びて厭わず、人を誨(おし)えて倦まず、何か我れに有らんや。

黙っていろいろなことを考えて認識し、勉強を嫌がらず、人に教えても退屈しない。これ以外私に何があろうか。

「人に誨えて倦まず」にはかなりの限界があることを、私は六十五歳ぐらいの時に悟った。
私はそれまで、どの先生も嫌がる一時間目の講義を選び、そして誰も教えたがらない伝統文法の授業を引き受けていた。
それでも教えて倦むことはなかったが、六十五ぐらいになったら、学部の授業が嫌になった。
倦まなかった文法を教えるのも、もう嫌になってしまったのである。

しかし、大学院の授業は飽きなかった。
院生を教えるには、こちらも新しいことを学ばないといけないからである。
そのとき「黙して之れを識る」のはいいことだと思い、
「学んで厭わず」なら自分にもできると思った。
しかし、教える中身にもよるのかもしれないが、
「人に誨えて倦まず」だけは六十五までしか守れなかったという感じがしている。



飛び越えられなかった

2024年6月5日(水曜日)晴れ13℃〜25℃

朝の日課が終わった。ほっと一息をつき次への行動に移る。
日課があるということは有り難いですね。避けては通れないからです。
だから、仕事をすることはいいことです。
が、人はこの仕事で時々悩まされる。ストレスも生まれる。
そして人はこれらを抱えながらも懸命に一日を生き抜きます。
その戦いが今日も始まりましたが、
つつがなくお過ごしくださいませ。
ありがとうございます😊


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