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選んでみた、離島暮らし【あまにっき#2】

みなさんこんばんは、あるいはこんにちは。
離島暮らしの高校生です。

「日記」という割にはあまりにも更新していないあまにっきですが、
おそらく、これからも日記らしいことはほとんど書かないと思われます。
これがいわゆるタイトル詐欺。
ゆるゆると日常を綴るだけのnoteということです。あと激遅更新。
それでも許していただける方は、今回もどうぞお付き合いください。

早速ですが。この島、まあ田舎なのでなにもないんですよね。
だから、夜、空を見上げてみるとなんとまあ、星もよく見えるわけで。
「星がどうした?」って思うかもしれないですけど。
1日の最後に、ふと空を見上げるとただ静かに輝く星と、月があって
それを一度見てしまうとなんだか応援されているようで、少し元気が出るんです。
もちろん、私自身高校生なのでたくさん悩みを抱えてて、それが毎日更新されています。親元を離れて生活しているので、その分の苦労もたくさんあります。
「ああ、今日はあんまりいい日じゃなかったな」って時も、夜ひとりで空を見上げて無心に、ただぼーっとしていると自然とその日がいい日に思えてきます。
失敗を忘れるとか、無かったことにしたいわけではありません。
自分ひとりで抱えきれなくなった時にわだかまりを無くす方法の一つとして存在するだけです。
「お月様、綺麗だよ」って言葉にするだけで、少しだけ贅沢した気分になってしまったりするんです。
自然の力って、すごくないですか。
夜風にあたりながら空を見ていると心に余裕が生まれる気がします。
たぶん、こんな体験ここでしかできない。
この離島を選ばずにそのまま都会の喧騒に飲み込まれていたら、星が綺麗だなんて、もしかすると思えなかったかもしれない。そうは
思いませんか。

さて、ここまで読んで違和感を持ってしまったそこのアナタ。いいセンスをお持ちのようです。
みなさん、思いませんでした?
「大変な島暮らし選んだのお前じゃね?」って。

そうなんです。
私は、わざわざ、大変な島暮らしを選んでしまった。
だから普通の高校生活では直面しないような問題が出てきたり、相談できる相手と物理的距離を感じたりしているわけですが。
でも、私は過去の選択を一切後悔していません。それどころかむしろこの島を選んだ過去の自分を褒め称えてあげたいくらいです。 
では、その活力がどこからきているか。
それは、積み重なるモヤモヤを毎日リセットしているからです。
月を見上げて物思いに耽たり、友達と他愛もない話をしたり、海に飛び込んでみたり。
自然豊かな島だからこそできる方法で朝、目が覚めた時にはモヤモヤのないようにコントロールしながら呼吸をしています。

最近よく考えるんですが、それってすごくこの島に依存していることじゃないかって。
いずれ離島暮らしをやめなければならないときは必ずきます。その時、夢を諦めざるを得なくなる可能性も少なくはありません。
でも、今はまだこのままがいい。
だって、忙しい高校生活の中でも友達にさらっと「今日は月が綺麗だよ」って言えるような、かっこいい人になりたいじゃないですか。
大人になってからも、日常の中にある美しさに気づいて、それに美しいねって言えるような感性でありたい。
だから今はまだ、この島の美しさに触れていたい。そう思います。
もちろん、夢だって諦めたわけじゃありません。ここでの暮らしは夢を現実にするための道程でしかない。
でも、おそらく、最高の道程と言えるでしょう。

毎晩月を眺めながらふとそんなことを思ってしまいました。
(悩みの種を増やすだけなのに…)
でも、そんな時間でさえも楽しい。
いつかこの島を去る時になれば、後悔はないと、胸を張って言えるような生活をしたいと思います。

今晩は、月を眺めて見ませんか。

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