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真鍋慧(広陵):なぜ2023ドラフトで指名漏れしたのか。気になる進路とは。

今回のnoteは「真鍋慧選手(広陵)」について紹介。2023ドラフト1位候補がとして注目された逸材だったが、ドラフト会議で名前を呼ばれることはなかった。

本noteでは、広陵高校での活躍の振り返り、ドラフト会議の怖さ、大阪商業大学で期待することなどを中心に以下の8点から真鍋選手について徹底解説する。


2024センバツ高校野球「広陵高校紹介」はこちら。

※ヘッダー画像引用(週刊ベースボールONLINE


①なぜ指名漏れした?

正直に申し上げると、衝撃的な指名漏れだった。3位縛りがあったとは言え、上位での指名があると踏んでいた。個人的には「1位後半~2位中盤」あたりでの指名を予想をしていた。

★3位縛り

ドラフト前に「4位以下なら大学進学へ」といった報道があった。要するに、上位で評価していただければプロの世界へ、上位の実力がなければ「4年後にドラフト指名を目指す」という思惑があったと考えられる。

これはよくあることで、決して異例の出来事ではない。広陵高校の中井監督も真鍋選手のことを思ってこのような選択をしたと考えられる。

★なぜ下位ではダメなのか?

次に「下位指名」について考える。もちろん下位指名された選手の中からもスターは現れる。世界的スターのイチロー選手はドラフト4位。現役メジャーリーガーの千賀投手は育成ドラフト4位。

上記のようなスターが現れているのも事実だ。しかし「下位指名」の弊害として以下の様なことが挙げられると考える。

・上位指名された選手に比べてチャンスが少ない
・数年で戦力外になる選手が多い
契約金が少ない

チャンスが少ないということに関しては、2018年ドラフトで巨人に6位指名された戸郷投手が以下の様な言葉を残している。

「僕はドラフト6位入団なので、そこまでチャンスを与えてもらえる立場ではない。だからこそ、少ない機会でしっかりと結果を残さないといけないし、そのための準備はしています」

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その他にも、契約金の問題であったり戦力外になりやすいと言ったことが挙げられる。

★大学を経て上位指名へ

「下位指名」を受けて数年で戦力外になってしまうリスクを考えると、大学進学は妥当な考え。大学の4年間でもう一度鍛えなおし、4年後のドラフト上位指名を目指して欲しい。


②高校3年間の振り返り

★簡単な選手紹介

広陵高校に所属する189cm93kgの大型スラッガー。中井監督が名付けたあだ名は「ボンズ」。メジャーリーグで通算762本塁打(歴代1位)を放った「バリー・ボンズ」にちなんでいる。

1年夏から主軸として試合に出場し、「佐々木麟太郎、真鍋慧、佐倉侠史朗」で高校生スラッガーBIG3とも呼ばれた。

★全国大会での成績

1年秋 神宮大会:15打数 8安打 1本塁打 打率.533 OPS1.333
2年春 センバツ:7打数 4安打 0本塁打 打率.571 OPS1.196
2年秋 神宮大会:11打数 5安打 2本塁打 打率.455 OPS1.571
3年春 センバツ:14打数 6安打 0本塁打 打率.429 OPS1.209
3年夏 甲子園:8打数 3安打 0本塁打 打率.375 OPS1.000

★結果は残したがスラッガーとして評価が上がりきらなかった?

上記のように5度の全国大会すべてでOPS1.000超えをマークしている。この数字はさすがだ。しかし、スラッガーとして3年春・夏に「本塁打」が出なかったことが評価が上がりきらなかった原因ではないかと考える。

実際に3年夏の甲子園では、引っ張り込んだ長打がなく、逆方向への単打が多かった印象。スラッガーとして期待されていただけに評価しづらかったのではないだろうか。


③公式戦最終打席はバントミス?

ご存知の方も多いと思われるが、真鍋選手の公式戦最終打席は「バントミス」であった。1点取ればサヨナラの9回、無死1塁の場面で出たサインは送りバントだった。

作戦的にはセオリー通りだが、真鍋選手の調子が良ければバントの指示は送られなかったのではないかと考える。それだけ調子が悪かったとも言える。


④オリックス・阪神は高く評価していた?!

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