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第106回全国高校野球選手権大会決勝戦:"関東第一vs京都国際"大予想!

第106回全国高校野球選手権大会もいよいよ大詰めとなりました。決勝戦は東東京代表・関東第一高校京都府代表・京都国際の一戦となりました。ともに夏の甲子園決勝戦は初登場となり、どちらが優勝しても初優勝という顔合わせとなりました。

今回のnoteでは、決勝戦に登場する2校のこれまでの戦いぶりを振り返りつつ、決勝戦の勝敗予想などについて語っていければと思います。私自身、秋季大会から含めて、関東第一高校は5度、京都国際は2度現地で観戦させていただいた経験からも、様々な視点で語っていければと思います。



★「関東第一vs京都国際」を一言で表すならば...

共に"チーム力"を武器に勝ち上がってきた実力校
攻撃・守備・走塁どれをとっても卒がなく、"超ハイレベルな試合"になることが予想される

新基準バット導入後初の夏の甲子園となった今大会で、勝ち上がるために必要なチーム作りをしてきた2校が、決勝戦に順当に進出してきたという印象を受けました。どちらが初優勝の栄光を手に入れるか注目です。


★関東第一高校ここまでの勝ち上がり

8/12(月):7-1北陸(福井)
8/16(金):3-2明徳義塾(高知)
8/19(月):2-1東海大相模(神奈川)
8/21(水):2-1神村学園(鹿児島)

初戦となった2回戦は、近年力をつけてきている北陸に対して、初回に先制点を許すも、序盤に逆転、中盤以降に突き放し快勝しました。

続く3回戦では、チーム力の高さが武器となる明徳義塾との対戦となり、序盤に逆転を許すも、何とか中盤以降に得点を重ね逃げ切る形で辛くも勝利を挙げました。

準々決勝の東海大相模戦では、優勝候補筆頭とも言われたチームに対して堂々たる戦いぶりを見せ、苦しみながらも勝利をつかみ取りました。7回に放った高橋徹平③のホームランは効果的であり、「長打は正義・ホームランは正義」と思わせる試合となりました。

準決勝の神村学園戦では、甲子園初登板となる大後武尊③を先発起用し、5回1失点の投球を見せ試合を作りました。6回からはエース坂井遼③が登板し、強力打線を封じ込め、3試合連続で1点差のゲームをものにしました。9回の飛田優悟③のセンターからの返球はお見事でした。

*まとめ:野手陣*

北陸・明徳義塾・東海大相模・神村学園と全国トップレベルのチームを次々と撃破し、初の決勝戦進出という形になりました。ここまで4試合で合計5失点と守備面が堅いチームだということがうかがえます。セカンド・小島想生③ーショート・市川歩③が鉄壁であることに加え、サード・高橋徹平③にも今大会は好守が光ります。

外野手陣の守備能力も非常に高く、どの選手も俊足であり守備範囲が広いように感じます。そして、ここぞの場面での好返球で勝利をもぎ取ったシーンがあったように、非常に鍛え上げられているなという印象です。

また、捕手・熊谷俊乃介③は高校生トップレベルのディフェンス能力があり、タイプの異なる4投手をうまくリードしてきました。2塁送球1.90秒台の強肩も武器となります。

攻撃面でも非常に組織的に鍛え上げられているなという印象を受けます。1番~3番に入る外野手左打者トリオは、全選手俊足であり、セーフティーバント等も決められる非常にいやらしい打者が並びます。彼らが出塁し、得点能力のある中軸につなげていきます。

4番高橋徹平③は、東海大相模戦でホームランを放つなどパンチ力が武器となる右のスラッガータイプです。高校通算本塁打は61本を誇ります。そして5番に入る越後駿祐②は、2年生ながらチームの中軸を任され、ここまで打率.667の成績を残している波に乗るバッターです。彼ら4番・5番が上位打線で塁に出たランナーを返すといった特典パターンです。

そして6番には攻守が光る小島想生③が入ります。攻撃面に関しては、力強さに欠けますが、しっかりと自分の役目を果たす繋ぎ役を担います。バントや叩きもうまい選手であり、チームには欠かせない存在でしょう。ランナーなしの場面で彼に安打が出てくるとさらにチームは乗っていきそうです。

7番には今大会注目の捕手である熊谷俊乃介③が入ります。準決勝の神村学園戦では1点を追う終盤に同点タイムリーヒットを放つ活躍を見せました。上位~中位でたまったランナーを彼が返していくことで得点力は跳ね上がると見ています。

8番には小島想生③と同様に好守が光る市川歩③が入ります。タイプ的には小島想生③と同様に、繋ぎ役として活躍を見せます。内野ゴロで進塁打を放つ姿や、追い込まれてからファールで粘る姿は印象的です。

*まとめ:投手陣*

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