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星稜、作新学院、関東第一、豊川の2023神宮大会振り返り!

今回のnoteでは、第54回明治神宮野球大会(高校の部)について振り返る。前編では、以下のベスト4校について振り返る。

優勝:星稜(石川)
準優勝:作新学院(栃木)
4強:関東第一(東京)、豊川(愛知)

【後編はこちら(北海、青森山田、大阪桐蔭広陵、高知、熊本国府)📝】


※ヘッダー画像引用(高校野球ドットコム


優勝 星稜高校(北信越地区・石川県)

まず最初に紹介させていただくのは、32年ぶり3回目の優勝を果たした星稜高校です。

📝戦績

【秋季北信越地区大会試合結果】

1回戦:星稜(石川1位) 9 - 3 松商学園(長野3位)
準々決勝:星稜(石川1位) 10 - 0 敦賀(福井4位)※5回C
準決勝:星稜(石川1位) 6 - 1 北陸(福井1位)
決勝:星稜(石川1位) 1 - 0 敦賀気比(福井3位)※延長10回

【明治神宮大会試合結果】

1回戦:星稜(北信越) 7- 6 広陵(中国)
準々決勝:星稜(北信越) 3 - 2 青森山田(東北)
準決勝:星稜(北信越) 15 - 3 豊川(東海)※5回C
決勝:星稜(北信越) 3 - 1 作新学院(関東)

📝チーム全体評価

★攻撃陣

神宮大会で合計28得点した抜群の破壊力が魅力的。上位から下位まで非常に振れる選手が多い。特に、クリーンアップの芦硲 晃太②、萩原 獅士②、服部 航①は、大会を通じて全員にホームランが飛び出すなど素晴らしい選手がそろう。

また、6番に入る能美 誠也①は、バットコントロールに長けた選手であり大会を通じて.500の成績を残した。1番に入る吉田 大吾②、2番に入る中谷 羽玖②も.400を超える好成績を残し、破壊力のある中軸につないだ。

★投手陣

エースナンバーを背負う佐宗 翼②と、道本 想①が中心。今大会では、1回戦と決勝戦に佐宗 翼②が先発登板し、準々決勝、準決勝に道本 想①が先発登板した。両投手ともに、制球が良く、ストライク先行で試合を作る投球を見せた。

★総合力

全体としては、守備力の高さも魅力の1つ。レベルの高い能美 誠也①捕手を中心に、内野陣も鉄壁だ。特にファーストに入る服部 航①と、ショートに入る吉田 大吾②は攻守が光った。

外野陣ではライトに入る専徒 大和②強肩を活かし、捕殺する場面もあった。投手力、打撃力、守備力すべてがそろった非常に素晴らしいチームであり、32年ぶり3回目の優勝を果たした。


📝注目選手紹介

⚾佐宗 翼②(177cm73kg・左左)投手

1回戦の広陵戦、決勝の作新学院戦はともに完投。準々決勝の青森山田戦でも9回のピンチの場面で登板し、素晴らしいリリーフを見せた。ストレートの最速は130k台後半。スライダー、カーブ、チェンジアップを低めに集める投球で打たせて取るタイプの投手

私が彼の投球を見て、最も素晴らしいと思ったのは、ストライクゾーンにどんどん投げ込めること。どの球種でもカウントを稼ぐことができ、投手有利のカウントで勝負を進めていった。今後もその点は注目していきたい。

球速で勝負していくタイプの投手ではないが、春までにどれだけ出力が上がってくるかも注目したい。


⚾能美 誠也①(174cm72kg・右左)捕手

名門星稜高校で1年生から捕手を任される選手。走攻守ともに非常に野球センスにあふれる選手

まず、打撃面ではミート力が高く、対応力が高いのが魅力的。神宮大会では、全試合フル出場し、10打数5安打、3打点、4盗塁の大活躍。

走塁でも、投球がワンバウンドした際に、瞬時に判断し次の塁を狙う姿勢などがみられ走塁技術の高さも感じた。守備面では、取ってから握り替えまでが非常に早く、2塁送球も非常に安定していた印象。走攻守そろった捕手として今後も非常に注目していきたい選手だ。


⚾芦硲 晃太②(175cm75kg・右左)外野手

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