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苦手だったスープジャーを見直す。(有賀薫さんの「朝10分でできるスープ弁当」)

スープジャーには、いい思い出がありません。
あれは10年ほど前。いまや成人している子どもに、まだお弁当を作っていた頃のこと。
普通のお弁当を作るのに疲れ「冬場のお昼に温かい汁物があったら嬉しいのでは」と思いついて、安価なスープジャーを購入しました。

具沢山の味噌汁、カレー、シチューなど、何度か使いましたが、残念ながら、どれも不評。

また、寝起きのぼんやり頭でスープジャーに詰めるため、注意力散漫による事故も続出しました。
スープを普通のおたまでスープジャーに注ごうととして、周囲に盛大にこぼす。
容量オーバーに気がつかず、右手で本体をぎゅっと握って左手で蓋をした結果、熱々のスープが溢れて右手にやけど。

試しに自分で使ってみたところ、保温力が弱くて、お昼にはぼんやり温かい程度だったことが発覚。
ずっしり重いお弁当箱持って登校したのに、入っているのがさめたスープじゃあ、喜ばれないわけです。

わたしとスープジャーとの第一幕は、こうして幕を下ろしました。


しかしです。
辛い記憶から10年、わたしは本屋さんで見つけてしまったのです。
有賀薫さんのスープジャーのレシピ本。
簡単なのに、間違いなく美味しいスープを提案する有賀さんのスープジャーレシピ。
試してみたい!

折しも、コロナ禍で外食しにくい時期だったため、自分のランチのためにスープジャーを導入してみました。
ええ、今度はちゃんとサーモスのです。
お昼は、有賀さんレシピのたっぷり具沢山スープ+玄米ごはんで、幸せに暮らせるか、試してみました。

朝起きて、白湯を飲むために沸かしたお湯をスープジャーにも入れて、予熱しておきます。

有賀さんの本のレシピをひとつ選んで作り、スープジャーに注ぎます。

前日の残りを温めてスープジャーに詰めるのと違い、朝スープジャー用に作ると、お昼がとても楽しみです。

本のタイトルにあるように、ほんとうに10分ほどでできてしまうので、「お弁当のために早起きしなくちゃ」的なプレッシャーもありません。

有賀さんのスープジャーレシピは、鍋ではなく、スープジャーの中で火を通していくので、調理時間が短くてすみ、具にゆっくり味が染みるのです。

最初に作った時は、厚切りして軽く炒めたナスに水分を加え、沸騰したらすぐスープジャーに入れる、というレシピだったので、「ナスに全然火が通ってないけど、大丈夫かな」と思ったほど。

でも、お昼まで待ったら、味の染みた熱々のナスがスープジャーに入っていてました。これは感動します。

有賀さんのレシピは、300mlのスープジャーが対象。
わたしのスープジャーは、それより大きい500mlなので、アレンジが必要です。
全体を2倍にすると多いのですが、1.5倍だと、ちょっと足りません。
基本は1.5倍にして、きのこやミックスビーンズなど、家にある材料をプラスしつつ、その都度調整しています。

また、やけどの経験を元に、スープジャーと一緒に、注ぎ口のついた、小さめの横口レードルを買いました。
これは想像以上に便利。

有賀さんのスープジャー弁当、荻野芳隆さんの提唱する「180gの玄米ごはん」、無印のぬか床で漬けた漬物というお昼を、2週間ほど続けています。

自宅にいるけど、お弁当。
自分のために作るお弁当。
朝のうちにお昼に食べるものが決まっていると、気持ちが安定します。

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