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先延ばし癖改善の難所「取りかかり」の壁を乗り越える

気の乗らない課題に取りかかろうとするときに現れる「取りかかり」の壁。
先延ばし癖のある方の多くはこの「取りかかり」の壁、つまりは課題への「取りかかり」が一番の難所だと感じていると思います。
でも幸いにしてそういった方の中には、取りかかることさえできればその後しばらくは意外と楽に取り組み続けることができるという方も多くおられるかと思います。
それだけに、気の乗らない課題に取りかかろうとするときに現れるこの「取りかかり」の壁を如何にして速やかに乗り越えるかが肝となりますね。

「取りかかり」の壁を乗り越えなければ何も進ませることはできない

言うまでもないことですが、「取りかかり」の壁を乗り越えない限りは何も進ませることができません。
ですので、先延ばし癖を改善させるためには何としてでもこの壁を速やかに乗り越えられるようにしないといけません。

でもその壁はものすごく高いと感じられますよね。
あまりの高さに圧倒されてしまうと思います。
「うわぁ~」って感じで、反射的に「今はまだいいや」ってなってしまっても無理はないと思います。

とても高いけどとても薄い「取りかかり」の壁

でもその「取りかかり」の壁は確かにものすごく高いかもしれませんけど、実はものすごく薄かったりもするんですよね。
取りかかったあとに「あれ?そんなに大したことなかったなぁ」なんて思ったりするときがありますでしょ?

これはきっと棒高跳びみたいなものなのでしょうね。
その高くて薄い壁を飛び越えてしまいさえすれば、そのあとは意外とスムーズに歩き続けたり走り続けたりしやすくなったりするものです。

それは車のエンジン始動時とエンジン始動後に必要な電力と似たようなもので、車はエンジンを始動させるためのセルモーターを回すために瞬間的に多くの電力を必要としますが、エンジンが始動した後は走り続けるためにそれほど多くの電力を必要としなくなります。
課題への取り組みについて、エネルギーを瞬間的に多く必要とするポイントを理解するだけでも「取りかかり」の壁はいくらか低くなるのかもしれません。

「取りかかり」の壁を速やかに乗り越えるために

「取りかかり」の壁を速やかに乗り越えるためには、何も考えずに勢いづけることが効果的だったりします。
「取りかかり」の壁を目の前にしてあれこれと考えてしまうと、その壁はより高くなっていってしまいます。
なので、何も考えずに勢いで取りかかってしまいましょう。

尻込みしている自分を自分で蹴とばすくらいのイメージですかね。
「行けー!行けー!」
ドン!
「ほら、行けたじゃん」みたいな感じで。

ちょっと乱暴な言い方になってしまいましたけど、それくらいの勢いは必要かなと。
車を始動させるときのセルモーターのごとく。

でも無理はしないようにしてくださいね。
特に不安や恐怖の感情によって「取りかかり」の壁が目の前に立ちふさがっている方は、段階的に取りかかりの挑戦をしてみると良いと思います。
例えば、第一段階「PCを起動する」、第二段階「フォルダを開く」などのようにです。
まずは第一段階をクリアすればOKとして、徐々にそのレベルを高めていくような取り組み方をしてみると良いと思います。

もし「取りかかり」の壁を乗り越えたあとに立ち止まってしまったら

もし勢いづけて「取りかかり」の壁を乗り越えることに成功したのに、そのあと継続して課題に取り組むことができなくなってしまったときには、その取り組みの見通しがしっかりと持てていないことが取り組み続けることができない原因かもしれません。
そんなときには課題の完遂までの見通しが持てるよう自分で自分にお膳立てをしてスムーズに取り組み続けることができる状態にしてから、また壁を勢いづけて乗り越えてみましょう。

慣れていくことで「取りかかり」の壁は低くなる

大抵の場合、最初の挑戦が一番高い「取りかかり」の壁であるはずです。
壁を乗り越えるたびに、その壁の高さは次第に低くなっていくでしょう。
つまり、これが「慣れてきた」という現象です。
一日も早くそんなふうになれると良いですね。

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