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「自分がしたいようにすることを他の人は放っておくべきだ」の信念による先延ばし

奇妙なことに、期日ギリギリで課題に着手することが癖になっている方の中には「期日ギリギリまでこの課題をやってはいけません」と第三者から指示されると、課題を期日ギリギリまでやらずにいるのを我慢できなくなってしまう方がいたりします。
普段から期日ギリギリで取りかかる癖がついているにもかかわらず、その指示に従っている途中で「そんなギリギリで取りかかったら間に合わないんじゃない?」なんて反論しだす方もいたりして。
不思議ですよね。
こんなふうな方をまわりの人は「あまのじゃくな人だなぁ」なんて思うのかもしれませんね。

普段から期日ギリギリで取り組むことを好んでしているにもかかわらず、第三者から期日ギリギリで取り組むことを指示されるとそれに抗いたくなるのは、「期日ギリギリで取り組むことを好む」ということ以前に、「自分のタイミングで取り組めないと気分が悪い」から起こる現象であると私は考えます。
つまり、「自分の思い通りにできないと我慢できない」とか、「自分の好きなタイミングでやれないと我慢できない」などの思考によるフラストレーションから起こる現象です。
「自分がしたいようにするのを他の人は放っておくべきだ」というような信念があるのかもしれません。

「自分がしたいようにするのを他の人は放っておくべきだ」の信念に抗うには、現実を受け入れる態度を持つことが大切です。
「自分がしたいようにするのを放っておいてほしい」と自分が願っていることを否定したり蓋をする必要はありません。
残念ながらそれができないこともあるという現実を受け入れられるようになるだけで良いです。
「自分がしたいようにするのを他の人は放っておいてほしいとは思うけど、残念ながらそうしてもらえないこともある」なんて感じの柔軟性のある信念が持てるようになると良いです。
そんな信念が持てれば自分の思い通りにできないことがあったとしても、それを不快に感じつつも我慢することができるでしょう。

また、「自分がしたいようにするのを他の人は放っておくべきだ」の信念に抗うためには、現実的な思考のみならず、論理的な思考を持てるようにすることも大切です。
論理的思考とは、「自分がそうしたいからといってそうでなければならないということではない」なんて感じの思考です。
非論理的な思考に従っていると、結果的に自分が苦しむことになります。
人生においては、自分が「そうでなければならない」と何かを要求しても、残念ながらそうならないことがあります。
それで感情をかき乱すことになるのです。

ちなみにそれは非現実的な思考についても同じことが言えます。
非現実的なことをやろうとするからそれが叶わなくて感情をかき乱すことになります。
無茶なことはするもんじゃありませんね。

自己理解を深めることで自分の傾向性を知り、自分の扱い方を習得できますように。

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