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時間に余裕がある時ほど先延ばしをしてしまう方へ

時間に余裕がある時ほど先延ばししてしまう方の中には、時間に追われている状況なら先延ばしせずに取り組めると感じている方もおられるかと思います。
それは時間に追われているという状況が「先延ばしをせずに今やること」の強制力となっているということでほぼ間違いないと思います。

もちろん、そんな強制力が取り組むことの起爆剤になっていたとしても、先延ばしせずに取り組めたこと自体は良いことです。
先延ばし癖がない人でもそんな強制力によって突き動かされる場面はしばしばあるでしょうから。
とは言え、先延ばし癖のない人は、そんな強制力がなくても大抵の場合はしかるべきタイミングで取り組めるという点で先延ばし癖のある人とは決定的な違いがあるんですけどね。

ではなぜ強制力が働かない「時間に余裕がある状況」だとついつい先延ばしをしてしまうのでしょう?
「時間に余裕がある状況だと楽観的になってしまうからに決まってるでしょ」なんて声がどこかから聞こえてきそうです。
ま、たしかにそれはあるでしょうね。
ドタンバの取り組みで結果を残し続けてきたという実績もあるでしょうし。
でも今回はそんな心理的な原因以外の部分に着目して話を進めさせていただきますからね。

エネルギーの枯渇による先延ばし

時間に余裕がある時ほど先延ばしをしてしまうのは、単純にエネルギーが枯渇しているだけという可能性もあります。
時間に追われた状況で先延ばしをせずに取り組めるときは、本当はエネルギーが枯渇していて動けない状態なのに、逼迫した危機的状況に身体が反応してやむを得ずに緊急用の予備タンクのエネルギーを使っているような状態なのかもしれません。
もしそうだとして、エネルギーが枯渇していて本当は動けない状態なのにドキドキしながら激しく動いた後、時間に余裕ができたとしたらどうなるでしょう?
そりゃ今やっておいた方がいいと思うものが目の前にあったとしたって、身体はエネルギーを補給するために休み始めますでしょ。
緊急用の予備タンクを使っちゃってるんですからね。
「今は休む」という行為はその状況において全然間違いじゃないですよね。
結果的に、時間に余裕がある状況でエネルギー補給をせざるを得なくなるわけです。

多忙や睡眠不足が当たり前といった生活が続いている方は、「先延ばしをしたい」という気持ちに抗う挑戦をする前に、まずはエネルギー補給に努めてみてはいかがでしょう。
エネルギーを補給することでいくらか「先延ばしをしたい」という気持ちに抗いやすくなるのは間違いないと思います。

「先延ばしをしたい」という気持ちに抗うためのエネルギー補給

「先延ばしをしたい」という気持ちに抗うためのエネルギー補給の方法には休憩や睡眠がありますね。
休憩は無計画にやってしまうと永遠に休憩してしまうなどして簡単に先延ばしが起きてしまうので、計画的に休憩をとる必要があります。
休憩はリスタートが難しくならないように短めの時間でこまめに取るのが吉だと思います。
計画された休憩は「やらなければいけないこと」と捉えるくらいじゃないと上手くいかないかもしれませんね。
気分が乗っている最中に作業を中断するのは耐えがたいという方も多いと思いますので。

睡眠によるエネルギー補給は、今よりも睡眠時間を増やす、あるいは睡眠の質を高めることで実現されます。
睡眠不足は「抑制する力」や「意欲」に悪影響を及ぼしますから、睡眠不足が続いている方には、睡眠を改善することでエネルギー補給に努めることは先延ばし癖の改善において一番効果的な作戦だと言っても過言ではないと思います。

先延ばし癖改善の取り組みにおける睡眠の重要性については他の記事でも触れたことがあります。
「睡眠睡眠ってしつこいなぁ」と思われるかもしれませんが、それくらい睡眠は先延ばし癖の改善においてとても大切なことだと考えているんです。
睡眠は心的エネルギーを満たしてくれます。
心的エネルギーは先延ばし癖改善を実現させることの基盤になります。
「睡眠をしっかりとる」ということを先延ばし癖改善のファーストステップと捉えるくらいのことだと思っているんですよ。本当に。

まわりの人と自分を比較し過ぎないこと

あと、まわりの人と自分を比較し過ぎないようにしてくださいね。
例えば、自分と同じような仕事量をこなしている人が全く先延ばしをすることなく、朝早くから夜遅くまでガツガツ働いていたとします。
そんな人と自分を比較してしまうと「エネルギー云々じゃなくて、私がやっぱり甘いだけなんだ」なんて思えてきてしまうのかもしれません。

個々人でエネルギー消費量や補給速度、あるいはエネルギータンクの大きさなどには違いがあるものです。
それらはそのときの体調によっても変動するものです。
そのあたりのことは覚えておいてくださいね。
自分を他者と比較してランク付けするよりも、自分のパフォーマンスを高めることに集中しましょう。

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