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先延ばし癖や逃げ癖は「折り合いをつけることの苦手」

先延ばし癖や逃げ癖を「折り合いをつけることの苦手」と捉えることもできます。
「折り合いをつけること」とは、例えば「今はやりたくないけど、今やっておいた方が賢明であるから今やろうと決断すること」や、「やらなければいけないことがあるから今やっていることを一旦やめること」などです。
「折り合いをつけること」が苦手だと、「やりたくない」と「やったほうがいい」という欲求を両方同時に満たそうとしてしまします。
それはもちろん不可能なことなので、不可能なことをしようとすることで混乱してしまいます。
混乱してしまうと大抵の場合、やらないでいい理由を無理やりにでも探し始め、その結果リスクを承知の上で「よし、まだやらなくてもなんとかなるだろう」という実利的ではない決断を下すことになります。
このように「折り合いをつけることの苦手」が先延ばしや回避行動につながるというわけです。

「折り合いをつけること」ができるようになるために必要なこと

結局のところ、「折り合いをつけること」ができるようになるためには、「今自分がしようとしていることがどのような結果につながるのか」という因果関係について論理的に思考できるようになる必要があるんですね。

まず、論理的に思考できるようになるためには、理性的な状態である必要があります。
何の疑いもなく、「複数の欲求を同時に満たしたい」などと非現実的なことを求めたりしない状態ですね。

そして理性的な状態であるためには、精神的に健康な状態である必要があります。
そのためには心的エネルギーを満たすことが何より大切です。
神経疲労を感じている場合は、熟睡してそれを解消させるよう努めてください。

「折り合いをつけること」ができる理想的な状態とは

「自分が今何をしているのかを自分がよく理解している状態」を維持できているのが理想的です。
そんな状態にあるときは自然に「今自分がしようとしていることがどのような結果につながるか」という因果関係を論理的に考えることもできているでしょうから。
常にその状態を維持するのは誰にとっても難しいことでしょうから、その状態でいられる時間を増やすことを目指すのが現実的な挑戦と言えるでしょうね。

「折り合いをつけること」とは

先延ばし行動や回避行動における「折り合いをつけること」とは、複数の選択肢からひとつだけしか選べない状況でひとつを選び出すことです。
「今やる」と「今はやらずに楽をする」を同時に手にすることはできません。
「今やる」を選択するとどのような未来につながるか、そして「今はやらずに楽をする」を選択するとどのような未来につながるかをそれぞれ予測した上で二つの選択肢を吟味し、「今はやらずに楽をしたいけど、しょうがないから今やるか」と言えるようになれば良いです。
折り合いをつけるってそういうことです。

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