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先延ばし癖の改善を阻害するドタンバ能力

先延ばし癖を改善させるにあたって、「今やっちゃおう。だってどうせあとでやることになるんだから」なんて言葉が言えるようになることが理想ですよね。
とは言え、もちろんそう簡単にはいかないことも多いと思います。

その理由の一つとして、「ドタンバでやった方がイヤな思いをする時間を短くすることができるし、集中して取り組むことができるので、まだ時間に余裕のある段階でやるよりも効率がいい」と思えてしまうことが挙げられるのではないでしょうか。
私もこの考えに賛成したいところではあるのですが、私はこの考えの良くない点を明確に二つ挙げることができてしまうのですよね。

一つ目は、「この考えに従っている限り、いつまでも計画的に課題に取り組むことはできない」ということ。
そして二つ目に、「ドタンバで集中して取り組んでいる中で、突発的に別の課題が発生したときに対処する余地がなく破綻してしまう」ということです。

ドタンバ能力は強力且つ便利な武器なので、ついついその武器に依存してしまいがちです。
その能力への依存が、先延ばし癖の改善を阻害してしまうのは明らかです。
そんなことは百も承知だとは思うのですが、それでもついついドタンバ能力に依存してしまうのは、時間に余裕のある段階で課題に取り組む際は、ドタンバ能力と同等の瞬発力が発揮できないということにあるのだと思うのです。
なので、前倒しで課題に取り組むときなどは、作業に時間がかかり過ぎると感じてしまうかもしれませんし、成果物のクオリティすら下がってしまうと感じてしまうのかもしれません。
前倒しで計画的に取り組む際には、ドタンバ能力を基準にして自分のパフォーマンスを評価しないことも大切です。
ドタンバ能力は平常時には発揮しづらいものです。

先述の通り、自分の抱えている課題を管理し、計画的にこなしていくためにはドタンバ能力に依存しないことが必要です。
でも安心してください。
なにもそのドタンバ能力を手放さなくてはならないということではありません。
その強力且つ便利な武器は、適切な場面でのみ使えるよう大切にしていれば良いと思います。
その瞬発力はまわりから重宝される場面もしばしばあると思いますから。

言わずもがなではありますが、ドタンバ能力に依存せずに、前倒しで計画的に課題に取り組んでいくことにだって良いことはあります。
もちろんその良いこととは、先延ばし癖を改善させることができるようになるということですね。
それは、自分の抱えている課題を管理しているという有能感を味わえるということです。
バタバタせずにスマートに課題をこなしていくことができるようになるということです。

とにかく、先延ばし癖を改善させるためには、ドタンバではなく計画的に取り組んでいくことに慣れることが必要です。
慣れ親しんだやり方から新たなやり方に切り替えることは楽しいことではないのかもしれません。
最初のうちはそのやり方が不快に感じることでしょう。
しかし、それもいずれはある程度慣れていけます。
それを「好きなやり方だ」と感じることができなかったとしても、いずれそのやり方が当たり前のことのように感じられるようになるはずです。

今までと違うやり方を実践してみない限り、その新しいやり方に慣れていくことはできません。
ちょっとずつでも新しいやり方で課題に取り組んでみてはいかがでしょう。
今までと違うことをすれば今までと違うことが起こりますよ。

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