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違うみんなで横一列

静岡市にある番町市民活動センター隣接の体育館を会場に
WARAIMA SHOW ~音楽とお話の会~
が開催されました。

日ごろから様々な市民活動団体の活動の場であったり、交流の懸け橋となる事業を展開し続けている番町市民活動センターさんの旗振りならではの "みんなでつくる" イベントでした。出店(出展)団体さんそれぞれがメッセージ性のある出し物を用意していて、たいへん見ごたえがありました!

ステキな出会いをありがとうございました。
飛び入り参加のギタリスト・服部こうじさんとの共演もありがたく。用意した自分の音源はどこ吹く風、生の演奏に勝るものなどありません。こうじさんは盲目のギタリストという肩書の通り、目が見えないのですが、その分、空気を感じるスペシャリストです。ご一緒するうえで心がけたことは、余計な音を立てずに、私が何をやっているのか以上に観てくれている皆さんの空気感をお伝えすることでした。そしてやっぱりそれを感じ取って下さっていた。うまく運んで頂いた。私たちの短いながらも即興舞台がうまくいったのはその賜物です。感謝!

大雨の影響で思うような運営とはいかなかった部分も多々あったことと思いますが、肝心の内容の充実ぶりはお見事。ここまでの形にまとめるのは一筋縄ではいかないことはよくわかります。みなさま、お疲れさまでした!


翌日は
ヒロバあそび! vol.9「みんなで横一列」に参加するために東静岡アート&スポーツ/ヒロバへ。今回は造形作家・柴田美千里さんが仕掛ける参加型アートイベント。柴田さんのサポートで自分で制作する "動物のしっぽ" を装着し、展示中の "横一列アート" に絡んだり絡まなかったりしながら自由に芝生広場をあそび歩きます。※6/19は展示最終日

横一列になってみて感じたこと。

「みんなで一緒にやろう!」ということの素晴らしさと難しさ。
共生という名の強制?が、どこかに隠れているかもしれない危うさ。
こっちはぼくが!そっちは任せた!
などというときの、こっちとそっちの温度差。暑いのが良くて寒いのが悪いとか、どっちがどうということではなく、集団である以上は大なり小なり出てくるのは仕方のないこと。

時には敢えて仕向けて逆効果、なーんてこともあるのでしょう。

みんなで一緒にやる、のなかの 一緒 の認識が、一緒であることはほとんどないのかもしれません。

横一列に並んだつもりで、自然と前後にずれてくるのが私たち人間です。
というよりも、完全に横一列になっちゃったら、隣の人しか見えない(気にならない)から、その隣に実はもう一人いたよ、なんてことに後から気づくことだってあります。

俯瞰して見れば横一列は均等な共生にみえるけど、
横並ぶ当事者になってしまうと、周りが見えない(わからない)存在にもなりうる。そういうことも感じとれる作りだと思ったのでした。

だからこそ。

生まれる温度差やズレこそが本当は大事なのであって、それこそが私たちそのもの。見えなかった部分、気づけなかったところを教えてくれる要素なんだろうな、と感じた週末のひとときなのでした。

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