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放課後デイなどでの自費よる言語訓練は、ルール的に怖いなと感じる部分がある、という話し

僕は以前、とある医療法人の本部勤務をしていました。もちろん言語聴覚士の仕事と兼務です。分刻みの仕事でした。

医療と介護と福祉のサービスを持っている法人だったので、それなりに勉強をして毎日事務処理をしていました。
そのため、一般的な言語聴覚士の方々よりかは、多少のルールは知っていると思います。

当時の本部勤務の仕事は厚生局に届け出を出したり、実地指導を受けたり、消防の点検を受けたり、行政などとのやりとりを特に行ってきました。

それから独立をして3年以上経ちましたが、今の最新のルールは調べないとあやふやな所もあると思いますが、大前提は変わらないと思っています。

そんな経験の中で、最近とても気になることがあります。

それは放課後デイやクリニック内で、自費(保険外)による言語訓練室を開設しているところが増えてきたということです。

新しい活動をすることはとても素晴らしく、特に自費による活動は最近増えてきているので、それはそれで応援したいなと心から思っています。
しかし、施設基準などとの関係もあるので、行政から指摘を受けないか、外から見ていて心配なんですよね。

僕が数年前にある自治体に問い合わせたところ「同じ空間で自費の言語訓練を行うのはダメですね。使用していない時間帯でもダメです・・(他にも色々と言われました)」と言われましたので、自治体によっては後で「あの活動はダメでしょう」と指摘されるかもしれません。条件色々あるので注意が必要です。バレなきゃ良いってのはやめた方がいいですよ。行政側とよく確認をして進めるのをお勧めします。どういった条件ならOKなのか、それを整備してからスタートした方がいいです。

僕が医療法人勤務時代に、厚生局から新規個別指導を受けました。これは新しくクリニックや病院を立てたら必ず受けるものです。

しかし、保険請求しているものの中で、要件を満たしていないものがありました。
当時、サービス料の返還の指導を受けて数百万円の返還をしたのを覚えています。

別に悪いことをしようと思っていなくても「無知は罰せられる」ということです。

指導を受けても改善が認められなければ監査を受けることになります。そうなると最悪の場合、施設の一時閉鎖などの処分もあり得ます。

SNSの時代になって、個人で活動する言語聴覚士さんも増えました。そのため、InstagramやTwitterなどでも「(自費で)言語訓練やります!」みたいな文句をよく見かけます。

何度も言いますが、それ自体は素晴らしいと思っています。だって、それを待ち望んでいる人たちは多いからです。選択肢はたくさんあった方がいいでしょう。

しかし、よくよく見ると「これは危険」というものが多々あります。

特に多いのが放課後デイで、療育中に自費サービスを大っぴらにやっているところもあるのです。それは完全にアウトだと思います。

自治体の解釈もまちまちなので一概には言えないですが、普通に考えて、支援計画に基づいて行われているサービスの中で、勝手に民間事業者(個人でも)が商売をして良いなんてわけがないのです。

「いや、英語の先生とかプログラミングの先生とか療育中にきてますよ」

と言われる人もいます。確かにきていますね。

しかし、それは自費で別にご家族からお金をいただいていますか?
多分療育の中で、施設側がプラスアルファとして提供しているサービスです。
もし別に自費でご家族に負担をさせていたら、それはそれで・・・。材料費とかはギリギリ良いのかな?(正直、これも抜け道はあるんですが)

言語聴覚士が放課後デイの療育中に「同じ場所で同じ時間で自費によるサービス」を展開している人たちがたくさんいるんです。これはちょっと危険ですね。

他にも医療機関や介護施設でも同じことが言えます。
自費で行うこともできるものもあります。
例えばインフルエンザの予防接種。これは自費ですよね。でもこれも色々とルールがあるんです。例えば自費で提供していることを見える場所に掲示をしたり、料金を明示したりと。
まあ、びっくりするくらい色々とルールがあるんですよね。

その辺りを抑えていないで突っ走ると、後で大変なことが起きるかもしれません。

もちろん、自治体によっては緩い?対応の所もあるでしょう。
でも、まずはそれぞれのルールを色々と調べてから何事もスタートするのが良いですね。

「無知は罰せられる」

最近流行りの自費(保険外)の言語訓練。後で指導を受けるのは、その箱元の施設になります。


P.S,
インターネットを見ると「自費による言語訓練行います!」とそれでも声高に宣伝している所も多いです。
それにはちょっとした抜け穴?というか対処方法があるので、多分それを使っているんでしょう。実はやろうと思ったらできるんです。

ルールを知って、それをうまく利用して、それでサービスを展開しているのは良いと思います。ただ、何も知らないで事業展開するのは危険ですよ〜という話でした。

「抜け道教えてください」というお問い合わせにはお答えできないので、ご了承ください(結構くるんです。。。)

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