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【詩】過ち

人は誰しも過ちを犯すことがあるだろう。
時には、取り返しのつかない大きな過ちを犯すこともあるかも知れない。


そんな時、心は深い谷に転がり落ち、暗く冷たい場所で絶望に打ちひしがれてしまうだろう。

故意なのか不注意なのか、感情を抑えきれずに暴走してしまったのか、原因は様々かもしれないが、起きてしまった事は絶対に取り消すことは出来ない。


弱い心は、それを隠し、誤魔化し、嘘をつき、逃げようとするだろう。


しかし、絶対に逃げ切ることは出来ない。もしその場を上手くやり過ごせたとしても、胸の奥にしこりは残るだろう。それは決して消えることはないし、ある時何かの拍子で顔を出してくるだろう。


そんな絶望の谷底に落ちてしまったら、這い上がる方法は一つしかない。
犯してしまった過ちと、真正面から向き合い、謝ろう。


何も飾らずに、謝ろう。
取り繕うことなく、謝ろう。


謝っても何も取り戻せないかもしれない、許されないかもしれない、逆上されるかもしれない。それでも真摯に向き合い、素直に謝るしか道はない。


もしそこに罪があるなら、責任を取って償わなければならない。
それが一生かけて償う罪なら、一生かけて償わなければならない。
少なくともその覚悟を持って、罪や過ちに向き合わなければならないだろう。


そこから目を背けて逃げることは許されない。



あなたの胸の内を切り開き、そこにある全ての罪悪感をさらけ出そう。
それが出来た時、きっと一筋の光が差し込むだろう。