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すこし昔。ほんの昔。

私たちは、その道を歩いていた。

正しい道だと信じて、歩いていた。

それが、どれだけ人を傷つける事なのか、

わからないまま、私たちはただ歩いていた。

いつしか季節の移ろいも目に入らなくなって、

追いかけてくる、成功と、何か。

いつしか、道は、閉ざされていた。

私たちは、やっと季節に追いついて、

今、深呼吸している。

いつのまにか、こんなに遠くまで歩いていた。




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