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辞められない話

『恥の多い生涯を送ってきました。』



今まで何度、自分自身を
人間失格だと思ったことか。



まあ大体の人間の人生なんて
大谷以外はそんなもんなんかな?と
歳とってからは思いますが、
若い頃はそれはそれはもうしょっちゅう
自分に絶望していました。




特にどんな時に
そう思うかというと

『お酒で失敗した時』




穴があったら入りたい
顔から火が出そう
もういっそのこと、死んでしまいたい。



「お酒で失敗したので、
もう死ぬしかありません。」

なんて遺書に書けないから
生きているようなものなので
今の私は余生を過ごしているようなもの。
(は?)



だったらお酒飲むのやめなよ‼️

そうでしょう、そうでしょう
そう思うでしょう。




初めて脂肪肝と診断された26歳のあの日。

『あなた、若いのにそんなに飲むんだね。
まあ、飲めるうちに飲んどくってのも
手だと思うけどね』

という医者の言葉。
確かにと思った私。



でも私が毎日だらだらと
ねみー、だりーと過ごしてしまうのは
実は脂肪肝が原因なのではないかと思い、


禁酒を試みる。
禁酒を試みる。
飲酒を試みる。


2日は我慢できるが、
3日目は誘惑に勝てない。
というか2日のまなかったから
素晴らしいでしょうと
むしろ自分を
褒めてあげる気持ちで飲んでいる。


もういい歳ですからね、
過去の経験も踏まえ
大きな失敗をすることは
無くなりましたが。


今日はですね。
そんな私の黒歴史の中でも
ピカイチのエピソードを
皆さんにお話ししようかなーと
思っているんですが、
少々ばっちい話になります。


めちゃくちゃいい話なんだけど、
いい話???

んー、
すごい人の話?
心の広い人の話?



でも、
お酒にまつわる汚い話が苦手な方
&
〇〇恐怖症の方、
また、犬や猫などの動物を飼っている方も、
ここから先は読まないことを
おすすめします。

あとは酔っ払いがどうしても許せない人。
読んだら私のこと嫌いになります、多分笑


こんだけ言っといて
拍子抜けの場合もありますが
まあ過剰に予防線張っときましょう。

じゃ、本題に入ろう。





若い頃の話をします。
なかなかに、ばっちいです。
品もへったくれもありません。
ご注意ください。


新卒で入った会社で、
研修が明けたばかりの頃、同期の仲間と
クルージングパーティに行ったんです。

浴衣を着て行くと安くなるので、
みんなで着せあって、
7.8人で行きました。

私は研修中は
他の部署に配属予定だったので
当初仲良くしていた同期は
大学を卒業した女の子たちでした。


しかし、研修の最終日、
かねてから希望していた
別の部に配属が発表され、
同期がみんな2歳年下の
美容学校卒業の女の子達に
かわってしまいました。

1ヶ月もあった研修中、挨拶くらいで
あんまり話さなかった子たちばかりでした。


配属後も週に1度は年下の同期たちと
顔を合わせる機会はありましたが、
もう私は転校生状態。しかも2年留年の。



なので、クルージングは
完全なアウェー戦。

しかし、みんなは私にも
浴衣を着せてくれて、
髪の毛も可愛くしてくれて…
うん…みんな仲良くしてれてありがとう…
いい子達だったな…元気かな…

みんなせっかく誘ってくれたんだし、
頑張らなきゃ‼️

当時の私は、そう思って
みんなを盛り上げようと
飲む飲む、飲む飲む
酒を飲む…


2時間経過

(やべー、、、結構酔っ払ったな…)



会は大盛り上がりで
すごく楽しかったんだけど、
しかし酔った…


バイバーイ👋


こういうのは解散した途端に
酔いが回るのだ。



宴会中は
気を張ってるから平静を装えるけども
終わった途端にやばいことに気がつく。


と、とにかく
い、家に帰らねば、、、


と思って電車に乗ったが、
すぐ、六本木で降りた。

アレが出てしまうと思ったのだ。
降りてトイレに行って、ことなきを得て
ホームに座ってぐったりしてたら



『お姉さん!ダイジョウブ?
友達は?』

とかっこいいお姉さんから声をかけられた。


『友達帰っちゃったの?
酔った友達置いてくなんて薄情だね。
お水買ってきたから飲みなね。
ここ、置いとくよ。じゃあね!』


(ウオ、マジカッケェ、マジありがとう…
でも、今水飲んだら…またでる…
そんで友達はなんも悪くない…フラフラ)



そんなお姉さんに助けられ
ちょっと休んで回復したが、
六本木から千葉の
自分の家に帰るのは無理だと悟り、
近くの恋人の家に行くことにしました。



朦朧としながら、
スマホを見ると恋人から
『大丈夫?!』
と心配のLINEが入ってました。

が、返信を打ってる間に
酔いが回る…
私は返事も送らず、
彼の家へと向かいました。


そして帰るなり


『よかった‼️よく帰ってきたね‼️えらい‼️』


そうか、私は偉いのか…


それからの記憶はありません。
そして朝を迎えました。


ピチチ…ピチチ…



(うぼげぇえ、きもちわりぃいい、、、
そして…髪の毛くせぇ…)



ハッ‼️‼️‼️

きちんとパジャマを着ている私。
隣で寝ている彼



(やばいなー、頭痛い、気持ち悪い
くせー。マジバカだな私
お風呂入ってどうにかしないと…)


と、私は洗面台に向かいました。
すると、私の浴衣が洗って干してある‼️


ギョ‼️‼️‼️



そ、そ、そうだっ…私
帰り道、彼の家の最寄りから
駅まで歩いてる時に、
思わずリバースしちゃったんだった、、、


吐く体勢がとれなかったので
そのまま手で口を押さえてでろ…っと…


道は汚さなかったが
時間が経って緩んだ浴衣の衿もとが
ポケットの役割を果たし、
全てをキャッチ。

そのまま彼の家の
敷居を跨いだのである。


サーッと血の気が引くのを感じる。


きゃさ『あのぉ…』

恋人『おう、おはよう‼️』

きゃさ『浴衣洗ってくれたんだね、
汚いのを、ほんと、ごめん、
ほんとごめんね。』



落ち込む私。
そう言えば、この前友達が
泥酔してる姿がやだったって言われて
振られてた…


そんな記憶が頭をよぎる。



終わった。完全に終わりだ
家帰ればよかった。
いや、あのまま家に帰っても
お母さんにボロカスに怒鳴られて
怒られて、お姉ちゃんたちにも
白い目で見られて親父に笑われて
恥ずかしさと自己嫌悪で
1週間は立ち直れない。
でも、振られるよりはそっちのほうが
よかったかもしれん。


頭でぐるぐる考え
シオシオになっている私に
彼はこう言った。



恋人『ああ、浴衣ね‼️
きゃさちゃん、昨日、浴衣の衿に
キャットフードたくさん詰めて
帰ってきたからねーっ‼️😄
洗っといたよ、アハハ』



❓❗️


恋人『帰ってきて偉かったね‼️
辿り着いただけですごいよ。
連絡ないから心配したんだよ〜』




今でも友人界隈で語り継がれる
神エピソードである。





このあとも私は性懲りも無く
また、大きな失敗を重ねるのであるが、
彼の神対応は続く。
それはまた、個別に聞いてくれたら
お教えしますね…笑


懲りずにお酒大好きな私。
いい加減、懲りろ。




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