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中心を子どもに戻す

コロナ開けの分散登校に付き添って学校で感じた、
コロナの遅れを取り戻そうとする感じ。
ただでさえ、時間に追われている感じの強かった学校が、
さらに私には先生たちにはゆとりがなく、
忙しい感じに思えた。

勉強はタブレット学習が普通だった長男不登校の我が家。
you tubeだって、すごくいい教材。
自分のペースでやりたいときにやりたいところを自分で選んでできる学習。
それをずっとやってきたからか、
全員そろっての一斉授業にとても違和感を感じた。
少なくとも次男ちーぼーの表情と行動からは、
一瞬見せる学びに対する好奇心を、
一斉授業という形式でそぎとられたように感じた。

みんな学校が再開されて、
学力の遅れを取り戻すこと中心で動くでいいのかな。
今議論されていることは、
コロナの影響での遅れをどうするか、
が主になっているような気がするけど、
議論するところはそこじゃないと思う。

このままコロナの前の状態に戻れて、やれやれ、良かったって、
コロナの間に検討したことがなくなっちゃうのはとてももったいない。

ICTの導入とか、もちろん導入されると嬉しい方法や考え方もある。
でも、本質的には教育方法の問題じゃないと思う。

オンラインが苦手な先生も、整備が整っていない学校もたくさんある。
そこを無理やり「早く始めること」を求めても無理があるし、
なぜその方法をとったかの意味もわからないまま
押し進めても、せっかくのいい方法も生きてこない気がする。

オンラインという新しい取り組みがされても、
それを子どもと先生と一緒にちょうどいい進め方を話し合って決めていく。
そんな感じで足取り軽く試してみるのは大賛成。

でも、新しい方法を始める時に、なんでそれをするのかってところ、
しっかり認識して取り組むのと、
言われたからやるのとでは全然違う。

少し立ち止まってもいいから、
「子どもたちが本当に学校に求めることは何なんだろう。」
「学校という場ができる、子どもたちにとって必要なことは何だろう。」
それをしっかり考えていくことが大事じゃないかな。

そんな風に思った。

子どもが学校、もっと言ったら自分の生き方に求めるものを実現するために、
求めていることと合致するかどうか。
判断基準は
できるかできないか、ではなくて、
整っているかいないか、ではなくて、
賛成が得られるか得られないか、ではなくて、
足並みがそろえられるかどうか、ではなくて。
子どもの在りたい方向にその方法が合っているかどうか、だと思う。

デジタル、オンラインの可能性も引き出してくれたコロナ。
私にとっては、オフラインの大事さ、
オフラインでしかできない感覚が恋しくなったコロナ。

オフラインという学校の場でしかできないことがあると思う。

先生がいるからこそ、気づきのある授業だってあるはず。
人と人との温度がしっかり感じられるオフラインだからこそ、
学べる人間関係や、気づきがあるはず。
一方的になりがちなオンラインで、わからなかったところを
丁寧に対話しながら理解につなげていけるようにだってできるはず。

オンラインでもできる一方的な授業を、
遅れを取り戻すために慌ただしく学校でしていくことに、
私は魅力を感じない。

そもそもなんで勉強するの?
学校っていう場所が大事にするところは何?
学校でやりたいことって何?
学校という場所だからこそできることは?
宝物である子どもたちに、どんな社会を大人はプレゼントしたいの?
今の子どもたちって、何をしたいと思って、どんな場所を求めてる?

方法論だけでなく、
根本的なところをじっくりすり合わせて考える。
それが必要なんじゃないかなと思った。

全員同じ行動をとる場所である今の学校は、
一度間を置くと、戻るのが難しいとすごく感じる。
だから気軽に休めなかった。
遅れちゃうって気になるし、休むとどんどん行きにくくなる。
再開したところで疎外感だって感じる。

学校に行くか行かないかの二択になっちゃう。
だから決断に勇気が必要だった。
悩みもつきまとう。
学校に行くことが目的になっちゃいがちだったから。

学校に行くことが目的ではなくて、
楽しい時間を過ごすことを目的にしてみたら力が抜けて、
子ども自身をみられるようになった。
学校という場所の位置づけが変わって、
楽しい時間を過ごすための一つの選択肢として見れるようになった。

だから、過ごす時間がつまらないと感じたら、行かない。
単純にそれだけ。
って感じになった。

今の学校も、遅れを取り戻す勉強をさせることが目的じゃなくて、
そもそもどこに向かっているのか、
そっちをもう少ししっかり議論する必要があると思う。
力を抜いていいところ、不要なところが見えてくるんじゃないかな。
逆に力をいれていくといいところも明確になる。

今まではきっと、国の方針、大人の方針が中心になってた学校教育。
ここ最近はコロナが中心になった議論をされてたと思う。
コロナ対策はもちろん続くけど、そこだけじゃない。

中心を子どもに戻す。

学校教育の場でそんなチャンスを与えられてる気がするんだけどな。

オンラインとオフラインがつながって、
学校に行く行かない関係なくなって、
その組み合わせがちょうどいい状態になった時。
そして大事なのがそこの中心に「子どもたち」がある時。

その状態になったら、
勉強つまらない、学校に行きたくない
は少なくなると思う。

我が家はしばらくは学校に行かなくてもいいかって選択をしたけど、
不登校になるって、学校制度のことを考える機会も多かった。

うちの子が学校行かないんだから、
関係なくのんびりしてればいいかと思ったこともあるけど、
やっぱり気になる学校のこと。

子どもの楽園みたいな社会ができるといいなと思う。
子どもが笑ってるってことは、大人も笑ってる。

私ができることは微々たるものだけど、
また、先生にも話しにいってみよう。
あと、話せる場所はどこだろう?
議員さん?市長さん?
小さな声が少しでも届くといいなと思います。

とっても長い文章を読んで下さってありがとうです✨

体験入学のつもりで行った、付き添い登校で
感じたことのnoteはこちらです↓

https://note.com/amanesuko/n/nb9941ad06cad


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