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3次元でも旅をしたい!

私にとって、旅に出ることは希望であり、救いである。


いきなり大きなことを書いたが、さきほど久しぶりに航空券とホテルの予約を取ったから、テンションが上がっているのだ。見逃していただきたい。


というのも、
ここ最近、どんより気分の日が続いていた。
インターン先から帰る間にあれこれ悩んで疲弊してしまい、母親に「ゾンビみたいな顔して帰ってこないでよ」と言われるほどだった。

そんな私の救いになったのが、旅行の計画を立てること。
最近のゾンビな私は、これまでの趣味も楽しむことができなくなっていた。
しかしインスタでなんとなくきれいな景色の写真を見て、旅行情報アプリで行きたい場所の情報を流し読みして、挙句両親に「今度旅にでます…」と宣言したところで、だいぶ生気が戻ってきたのであった。


なぜ私は旅に出たいのか。
旅に出ることは、私が私の人生の「主人公」だと確認する行為なのだ。

この社会において自分がただのモブキャラ、「通行人A」ではないと確認すること。自分で移動して、コマンドを選んで、シナリオを展開させていける、と実感すること。そんな行為が、私にとっての「旅」なのだ。

(↑北海道・美瑛周辺にて。ちなみに自転車旅をしていたわけではなく、1日レンタサイクル)

私にとっての旅の原点は、RPG。具体的に言うと「ポケットモンスター」シリーズ。
私は12歳のころから、「ポケモン」シリーズにハマっていた。

悩みが多かった思春期、私はDSに向かい、ポケモンの世界を旅することでしんどい現実から救われていた。
自分がどんな人間でも、周りから何と言われても、ポケモンの世界の中ではいつでも揺るぎない主人公でいられた。
自分の意志で、どこにでも行けた。何に縛られることもなかった。自由だった。

そうして私は、いろんな「地方」のフィールドをさまよい、何本もの「どうろ」を走破し、個性豊かな街を散策した。

そんな冒険、バーチャルな自由を満喫した思春期だったが、大学生活が後半に差し掛かった頃…

3次元でも同様に、一人旅ができることに気づいた。

…当たり前のことなのだが。


だから私は、旅をしたいと思う。

旅をするワクワクを、3次元でも感じるために。
「ポケモンの主人公」ではなく「自分自身」が、自分の意志で行き先を選べること、縛られないこと、自由であることを確認するために。
その自由が、ただのファンタジーではないと証明するために。

旅をすることは、ポケモンというファンタジーを愛し、憧れ続けた私にとって、3次元を生きる希望である。

(↑北海道一周旅行に持っていたバックパックの写真。お守り代わりに、最推しポケモンの「ビクティニ」と、モンスターボールのキーホルダー)

しかし大学生という肩書きは、あと1ヶ月でなくなってしまう。
いつでも旅に出られるRPGの主人公のような自由はなくなり、一つの街にとどまって働くことになる。

だが、それでも土日を使えば旅に出ることができる。
その事実がきっと、私にとっての救いになる。

ゾンビみたいな顔をしていた私が、旅の計画を立てるなり復活した、今回の出来事みたいに。


というわけで、大学生活最後から2番目の旅行。
行き先は北海道。初めて遊んだポケモンシリーズの舞台のモデル。
今日また地震があって、とても心を痛めているが、だからこそ猶更行きたい場所。

何はともあれ、新たな冒険に胸を躍らせ、行ってまいります。

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