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そこにない風景を見せるために

ゲームにBGMって、欠かせないと思う。
私はゲームBGMが好きだ。


昨日、オーケストラで某ゲームのBGMを演奏するコンサートに行ってきた。
感動と興奮で、まだ色々心中がとっ散らかっている。

そのゲームが好きで、そのBGMも大好き。それが生オケで聴けたそのコンサートは、夢のような時間だった。
家に帰ってからも原曲を聴いて、目を閉じては、コンサート会場の音の渦にぶわーっと呑まれる感覚を思い出している。
一音一音に、千も万もの感情が乗っかっている感じ。

昔から私は、ゲーム音楽、好きなゲームのBGMをよく聴くほうだった。
好きなゲームは必ずサントラを買って、勉強や作業のお供にしていた。
その音楽を聴いていると、どんなに現実がしんどくても、ゲーム中の場所が目の前に広がっているように感じる。
気弱な自分でも、ゲームの主人公のように、強くなれる気がする。
だから、大好きなゲームの世界に浸るため、元気をもらうために、いつもBGMを聴いていた。

音だけで、音楽だけで、情景を見せる。
そんな音楽が好きでたまらない。
そうやって見える景色が好きでたまらない。
自分もそうやって、人に景色を見せる人になることを、夢見ていた。

しかし、私は音楽ができない。
楽器が弾けない。
代わりに言葉でそれをしようと思うと、なんだか陳腐になる。
言葉にはそれぞれ、意味がある。
その意味に縛られて、相手に感じてもらえることのボリュームが減ってしまう気がする。

そんな文章で、誰かに、風景を届けられるのか。
今はまだわからない。
しかし文章であれ何であれ、夢と希望に満ちた風景を見せられるクリエーターになりたい。

余談になるが、昨日聴いてきたコンサートで演奏されたゲーム。
シリーズ次回作が出ることが予告されているが、いつ出るかは未定。
その次回作が出る頃には、私もそんなクリエーターになって、私なりの形でその新作を誉め称えたい。
それが今の私の野望。

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