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カラー原稿のコツ

毎日お暑うございます。。

ホント書き出しがそれしか思い浮かばない位、連日暑い日が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか…?

ついに暑さに負けて、仕事部屋で一人でクーラー使って書いてます。快適です。月末の電気代が怖いです(;^ω^)

下の子が囲碁の合宿に参加してて、ここ二日ほど居ないのですが、とてもとても家が静かです。奴が一人で騒がしくしていたのが本当に良くわかります。タブレットで動画を見てる時以外、ずっとしゃべってます。スイッチで対戦ゲームしてても、ずーっと敵をディスったりあおったり、くやしがったり五月蠅くてかないません。マリオカートでソロでタイムアタックしててもずっとしゃべってます。特に食事中に兄と二人だけの妄想世界について大声で語り合ってて、二人して完全にあっちの世界に行ったきり帰ってきません。どんなに注意しても「しゃべるの止めるのマジで無理。死ぬ。」だそうです。音声スイッチ付いてたら切りたいと本気で思います。毎日。

それが二晩居ないだけで、なんとなく寂しく感じるのが我ながら信じられません。五月蠅いのに慣れちゃったんでしょうか…(;^ω^)

とりあえず、今日帰ってくるので、この記事上げたら迎えに行こうと思います。何にせよ、楽しく過ごせていたらいいなぁと思います。夏休み本番です。



さて、今回は少し自分語りが続いたので、大した事ではないですし、もしかすると常識なのかもしれませんが、漫画のカラー原稿を描く際のコツについて、少し書いてみようと思います。

まず前提として、漫画描きの場合は、カラーといえば大抵、作品の表紙になるわけですが、皆さん、カラー原稿にとても慣れ親しんでいるわけではないですよね…?

というのも今の所、日本で漫画を描くといったら、まだまだ白黒原稿が前提だと思うので、イラストレーターさんとかでなければ、正直カラー絵が一番の得意技ではないんじゃないかと思います。(少なくとも自分はそうでした。)(最近はもしかすると本編までカラーが当たり前なんでしょうか…?)

一応、漫画のカラー絵を描くのが、やや苦手という人向けに、自分が躓いた部分など、少しシェアさせて頂こうと思います。得意な方は今回の記事は飛ばしてください。


1、「とりあえずアナログ絵は回避して、デジタル絵を描く。」

理由は、お分かりとは思いますが、アナログ画材は準備にお金と手間暇がかかり、彩色もとても難しく、更に失敗をリカバリーするのが困難過ぎる上、いざ入稿しても発色が悪く、元の絵の良さがあまり発揮されない。です。

反面デジタル絵は、ある程度の高性能パソコンと、入力装置であるタブレット、絵を描くためのソフトウェアと、それを操作する知識を得る為の専門書。が最低限必要なので、最初に十万円規模の投資と、ソフトウェアを操作できるようになるための、かなりまとまった時間が必要です。

しかし、一旦それらをそろえてしまえば、デジタル絵は本当に気楽に描けるし、本編の白黒漫画ページも、デジタルで描けてしまうので、一石二鳥というか、今や必須アイテムなのではないでしょうか…。

この記事を見てくださっている方は、PCのリテラシーがある程度高い方ばかりだと思うので、今更だと思いますが、一応念のため書いておきました。次いきます。

2、「使用する色の数を限定する。」

シンプルなのですが、これが色々カラーを描いてみた結果、いわゆるコツとしては一番効く奴だと思います。

色数が多くなればなるほど、余程上手く扱わない限り、見る人にバラバラな印象を与えてしまって、必要以上に下手に見えます。ホント実感を伴って理解できます。

具体的には二色+一色の三色で、その比率も決まっていて、メインの色が70%、サブの色が25%、そして三色目の色はアクセントで5%だそうです。

これは今回この記事を書こうと思って、ちょっと調べたら、とても分かりやすく説明して下さっているページがありました。リンク張っておきます↓(分かりやすくて素晴らしいページです。現役の時に知りたかったです💦)

でもこれ本当で、実は「イース」の仕事の時、単行本のカラー表紙を描く際は、編集部が手配してくれた、デザイン指導的な方がおられて、その方からデザイン画的な物が送られて来て、それを参考にカラー表紙を描いたりしてました。言葉での指導は何も無く、ただただ無関係なファッション誌から切り取ったようなカラー写真が何点か送られてくるだけなんですが、送り手の意図はとても良く分かりました。つまり「色と構図はシンプルに!余計な物や色は描かないように!今回のカラーはこの色とこの色で描くように!」という事でした。

ある意味ごちゃごちゃした絵ばかり描いてきた自分にはかえって難しかったんですが、やってみると予想外にいい感じに仕上がって、やっぱりプロの指導は違うんだなぁと思いました。それ以後はカラーを描く際、意識してみたりしました。そして、漫画の仕事から離れた今、選ぶ色の決め方もルールがあって、もっと具体的に色々理論がある事が分かりました。無意識にやっていた事が、なるほどと思える事が多かったです。

漫画は大体独学からスタートする方が多いと思いますが、学ぶという事がとても本当は重要で、たとえお金が無くても、今はネットにさえつなげる環境があれば、それだけでも相当な学びが無料で提供されておりますので、ありがたく学ばせてもらうのが良いのではないでしょうか…。自分ももっと色々学べばよかったなぁと後悔する事が多いです。。

3、「本から学ぶ。」

今の時代は本当に何もかもインターネットに無料で揃っていて、ほとんどそれで全部クリア出来ちゃいそうなんですが、実は専門書という物から学ぶ事が馬鹿にできなくて、本当に必要かつ有効な情報は、本から学ぶのが一番かな…と思っています。

インターネットの情報は、基本要約なので、ざっくり表面的に知るには向いているんですが、やはり深堀する為には、専門書というのが威力を発揮すると思います。一つ一つとても深堀した情報が載っているので、何だかんだでプロとしての絵を描こうと思ったら、結局は本から学ぶのが一番なんじゃないかと思います。

ただ、最近の絵のトレンドとか、生成AIなど最新情報はネットから入ってくるので、そちらもチェックするのは当然かなとは思いますが、言うまでもなくそちらは皆さん普通にやっておられると思うので、あえて本の素晴らしさを上げておきます。書籍という物はお高いと思われるかもですが、お金を出すだけの価値は絶対あると思います。これ欲しいなぁと思う本がありましたら、頑張って購入して損はないと思いますです。

4、「肌色からグレーを抜く。」

ええと、おまけで、肌色のグレー抜きをお勧めします。とはいえ、これは自分が主に女性向け漫画の世界で仕事をしてきたので、肌色(特に顔)のグレーがあまり必要ではないイラストが多かったので、これを追加しました。

肌色にグレー要素が含まれていると、カラーの見栄え的に、暗く地味なイメージになってしまうので、イラストを描き終わった際、最後の仕上げの色調整で行っていました。

あまり詳しく書いても鬱陶しいので、ざっくり書きますと、CMYKに変換して入稿する際に、Kチャンネルの肌色部分(好みで顔のみとか影以外とか)を削除します。RGBのままの入稿の場合、肌色部分でグレーを抜きたい部分のみ選択して、彩度を上限まで上げます。

これを行うと、顔色が透き通る感じになって、すっきりした印象になります。(当社比)ただ勿論必ずやるべきとかではないです、好みです。でも女性向け漫画の表紙のキャラは大抵美男美女がキラキラした感じでポーズを取ってるのが多いので、肌のくすみはいらなかったです。でも少年漫画とか迫力があればおkみたいなジャンルはかえって肌に透明感とかいらないので、気にしなくてよろしいかと思います。むしろ少し濁っているくらいの方が最近のイラスト的にはいい感じのような気がします。




…今回は以上です。実はこの記事は先週書きかけていたのですが、先週は合宿所への送り迎えやら、通院やらバタバタしていて、時間が取れず、今週上げる事になってしまいました(;^ω^)もし万が一お待ち頂いていた方がおられましたら、申し訳ありませんでした💦

下の子は無事に囲碁合宿から帰って来て、また五月蠅い日常が戻ってきました。本人的には周囲をばったばったとなぎ倒して、昇段する気満々だったのですが、むしろ格上の相手にコテンパンにされて(一勝六敗だったそうです。)、若干凹んで帰ってきました(;^ω^)

でも本人的には楽しかったみたいで、良かったです。「先生に一杯負けてくださいと言われて、一杯負けたから成長できた。」そうです。今年中に昇段目指すみたいです。頑張れ。


ではでは、いつもスキを頂ける皆様、コメントを寄せて下さる皆様、本当にありがとうございます(^▽^)励みになっております。なるはやで更新できるよう頑張ります(;^ω^)ノシ

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