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舞台『尼崎ストロベリー』立ち上げ秘話~なぜ?舞台だったのか?編

舞台『尼崎ストロベリー』脚本・演出の木村淳です。 本日は前回の続き、映像化を依頼されたのになぜ?舞台化に動いたのか・・・をお話致します。

まず大前提として、舞台『尼崎ストロベリー』プロジェクトは【演劇】を通じて【地域】と【次世代の若者】をつなぐ活動なのです。
その想いに至った私の想いをお話致します。 これまで私は地上波ドラマの監督・プロデューサーをしておりました。今、現在もドラマ制作を主としております。その経験の中で私は、何度も地方自治体や街の住民の皆さまのご協力のもとドラマを制作してきました。撮影前からロケ地や、スタッフ・キャストのお弁当手配などの協力を提案して頂き、撮影中はエキストラや交通整理など、撮影後は広報活動など本当に数え切れないほどのサポートを頂いて、地元の皆さまの大変な盛り上がりの中、ドラマを完成させて放送するのですが‥放送が終わると1ヶ月、半年、1年経つとその熱量は思い出になり、忘れ去られ、風化してきました。それはとても寂しく、自身が手掛けた作品は所詮消費物でしかない、そんな現実を突きつけられる気分でした。

そんな経験から今回、【尼崎ストロベリー】のお話を原作者の成海隼人さんから頂いた時に、映像化でなく舞台化を提案したのです。舞台はその日その時その場にキャストもスタッフもお客様も同じ時間と空間を共有します。この舞台を毎年毎年同じ場所で上演して、5年、10年、それ以上ずっと、私たちスタッフやキャストが入れ替わり居なくなっても地元の皆さまが手作りで上演して繋げてくれることを理想として本プロジェクトを立ち上げました。 20年後、東京で名刺交換した二人が『あれ?関西ですか?』『尼崎なんです』『お!私もあまなんです』『じゃあ!観せられませんでした?』『はい!観せられました!』『尼崎ストロベリー!!』 こんな会話が生まれることを夢見て。

いよいよ本日から、舞台『尼崎ストロベリー2024』の稽古が始まります。昨年の初演に続き、武田訓佳さんを除くほぼ全てのキャストが続投してくれます。何年も、何十年も、キャストやスタッフが変わっても・・・。このキャストで上演するのは今回が最後となります。
皆さま、劇場でお待ちしております。

舞台「尼崎ストロベリー2024」
原作:成海隼人、脚本・演出:木村淳
出演:真丸、篠原真衣、堀くるみ、春名真依、井本涼太、櫻井雅斗、武田訓佳、堀川絵美、佐藤太一郎ほか
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尼崎市総合文化センター https://www.archaic.or.jp/event/hall/detail.php?id=2888

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