アバンギャルドの夢


思い出したら海の暗さもわかるから
話してみたって泡泡泡
沈み沈んでいきますよ
同じ場所
嗅ぎ慣れた匂いが降りてくる
やっぱりだ
抱き止めよう
ここは暗くて寒いからね
柔らかな背中を感じて
私と一緒に眠ろう
雪の冷たさもわからなくなるよ
眠ろう
泳ぐ金魚みたいに目目は開いたまま
愛って
こんな温度だったのかもしれないな
焼け爛れてしまいそう
溶けてしまいそう
ああ深海の火山って
愛だったんだ
噴火し続ける
真っ暗海の底
死骸を食べる魚がいっぱいいる
いや、蟹だったかも
愛に殺されて
私は誰かに食べられる
食べられるなら
あなたがいいなあ

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