冬の梢

あなたが遠く遠くの憧れでずっとあるように
願っていたのは私だけど
空を旅する梢くらいには
近くにいてほしかったなあ

よく晴れた冬の日にその下で
お弁当を食べるのが好きだった
流れる時間がおんなじで
寒さが和らぐ小春日和
いつもは苦しいマフラーだっていらないくらい

夢はいつでも青いもの
もっと勝手に生きたって良いのにと
言葉は喉に引っ付いてしまう

じゃあせめて
乾杯して飲み込んでしまおうと思うから
そのグラス傾けて
そしたら反射したあなたの瞳をジッと見つめるの

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