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呪い

「あなたがいるから頑張れるの。あなたが20歳になったら離婚する。それまで私頑張る」

母が私に幾度となく投げかけた台詞。
いや、回数はそこまで多くなかったかもしれない。記憶は曖昧だが、言葉そのものだけは私の奥底にこびりついてしまっている。不思議と切り離そうとも思わない、もう癒着した癌細胞のように私の一部になってしまっている。

本人は愛情表現のつもりだろうが、この台詞は毎回私の心をひどく波立たせた。

振り返り今になって考えると当然のことだ。

両親は愛し合っていないんだという悲しみ。

自分はいないほうがいいんだという苦しみ。

両方の感情を与え、子供をとても効率的に傷つけることができるデザインされた台詞だと思う(くそデカ皮肉)

母はいつもそうだった。無遠慮に言葉を吐き時には人を傷つけすらする。

本人に悪意や自覚がないから注意してもどこ吹く風なのが本当にたちが悪い。「無邪気」の反対、「邪悪」とでも言えばいいのだろうか。

そんな母が私は本当に嫌いだ。生理的に無理。
最初は嫌いだと思う感情はおかしいと思い、それに苦しめられたが、今は整理がついた。所詮人と人、好き嫌いはある。嫌いな自分を認め、距離を置くことができるようになった。

もう、この呪いとは一生の付き合いになるのだろうが、少しだけ前進できたことを認めたい。道のりはまだまだ遠く、目がかすむような、立ちすくみたくなるような気持ちにもなるが、ゆっくりとやっていこう。

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以下余談

余談1
家族みんなでお祝いにいいレストランで食事した時のこと。偶然私たち以外に客がおらず、母が「まるで貸切ですね!」ってシェフに話しかけてた。あとで注意したら「そんなこと言ったっけ?」って言ってた。コイツマジか…(私が気にしすぎなんでしょうか、もうわからなくなってきました)

余談2
20歳になったので「20歳になったよ、なんで離婚しないの?」と聞いてみました(大人げないな)本人は言ったような言ってないような…みたいなリアクション。まぁそのリアクションも想定してたけど実際されると死ぬほど腹立つ、コイツマジか…振り上げそうになる拳を必死で抑え感情のままに言葉を投げつける。「結局金か!?」って聞いたら「それもある」って開き直った。コイツマジか【定期】


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