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人生の選択と矜持

仮面浪人という選択 現在私は大学三年生であるが、本来ならば四年生の年齢である。 周囲には浪人したのかとよく思われるが、浪人ではなく、休学である。 かと言って浪人していないと言えば嘘になる。 正確には、大学一年生(一回生)の時に休学して、仮面浪人をしたのだ。 私の大学では、一年次に休学をすると、普通の一年生と殆ど同じ金額がかかる。 今ではお金を稼ぐことの大変さが分かるから、全額出してくれた母には大きく感謝したい。 しかし、私はその絶好の機会をドブに捨ててしまったの

    • アイドル産業と欺瞞

      最近、『推し、燃ゆ』(著: 宇佐見りん)を読んだので、近年ブームの韓国アイドル産業について語りたい。 私にも、アイドルを推していた時期はあった。高校三年間、推していた人がいた。 しかし今となっては、空虚な三年間であったと自覚している。 私の高校は良くも悪くも『真面目』で、芸能に興味がない人が大半であった。私も最初はその一人であった。 しかし、私はクラスのある子と仲良くなりたくて、彼女の推していた人を一緒に推し始めたのだった。 ところが、今では彼女と疎遠になり、集めた

      • 車輪の下

        私はアルバイトで家庭教師をしていますが、家庭教師をする上でのバイブルがあります。 『車輪の下』(ヘルマン・ヘッセ)です。 〜以下、ネタバレ注意〜 私と主人公のハンスには沢山共通点があると思っていて、書いてしまうと自慢になったり同情を買ったりしそうでやめておきますが、一文で言うと、 学校や親からの期待を裏切り、味方が誰もいなくなる という経験。今は色々あったけれども親とも仲が良いし、友人もいるけれど、当時は思春期もあって相当堪えました。 『教育』は、時として人を殺す

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