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3年で3回転職した話

社会人4年目に突入したので、一旦これまでの出来事を備忘録として書いていく。

※この記事はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません。

就活(1回目)

大学4年生の秋、とにかく仕事がしたくなかった自分は就活をせずひたすら

オンラインゲームと
パチスロをしていた。

大学の単位は取り終わっていたし、楽しかったから後悔はしていない。
周りの友達は就活していて、スーツで遊びにくることもあって「大変だなぁ」くらいに考えてた。

それから、なんやかんやあって(プリティーシリーズはいいぞ)

なんかやる気が出たので、とりあえず大学が定期的に開催している企業説明会に参加して、日本にあるITの大企業N社(仮)に履歴書を出した。もう大学4年の冬だったので、ほぼ通らないと思っていたけど案外すんなり面接までいって合格した。
面接での内容はそんなに覚えてないけど、2回やってどっちも今までやってきたバイトについて話したと思う。色々やってて履歴書がバイトだらけだったからかもしれない、、、志望動機は頑張って書いたのに聞かれなかった。

N社(大企業)

入社式

都内某所に初出勤。千葉からだったので出勤に1時間以上かかって早くも辞めたくなる。
入社式に100人以上は居たと思う。みんなスーツ着てて怖かった。
1か月目は研修でセキュリティとかコンプラの勉強をした。マジで眠すぎてエナドリ3本くらい飲んだ気がする。

初業務

ファッキンホット(くそ熱い)

初めて配属された場所は、何かのシステムのサーバールームだった。
室内はとにかく暑い、体感40度くらいの部屋で出勤はスーツ必須。業務内容はパチンコで玉を上げ下げする要領で、サーバーをラックに入れて配線するような感じだった。
というのも、配属されて現場の先輩社員から業務について説明がなく
説明してる余裕がないから、とりあえず見て覚えて」と言われたので2週間くらい部屋でメモ帳を持ちながら同期「Mくん」と2人で突っ立ってた。
所々「これって運んだあと何書いてるんですか?」とか質問してみたけど、「何もできないなら帰っていいよ」って突き返されて段々話すこともなくなってきた。

2週間たったところで、突然面識ない人から「これやっといて」とエクセルのファイルを渡された。
中を見るとラックに入っているサーバーリストっぽいのが書いてあった。Mくんが「何をすればよろしいですか?」と質問したら「ほんとに何もできないんだな」「新卒のレベルが低い」みたいな説教をしながら教えてくれた。

Mくんは次の日から職場に来なくなった

Mくんが来なくなってから色々と仕事を覚えていったけど、ヘイトが分散しなくなった分普通にしんどかった。あと、Mくんがやめた理由は何故か自分のせいにされた。「新卒同士で助け合わなきゃいけないだろ」との事。

この辺りでボイスレコーダーを購入して録音開始

人事と別部署の上司に異動させてほしいと相談したら、さすがに入って3ヵ月じゃ難しいと言われたので、回答があった次の日に辞めた
結局ボイスレコーダーはこの職場では使わなかった。
N社は業界大手だったから、たぶんそのまま働けばそれなりの給料と地位はもらえたのかもしれないけど、この職場環境で働き続けるのが自分には無理だった。というかスーツで出社の時点で無理、向いてない。
そんなことで辞めるのか」って思う人も居るかもしれないけど、それくらいしんどい。正直電車乗ってるだけでしんどいもんなぁ…。

就活(2回目)

初めて入った会社N社を3ヶ月で退職し、ニートになったので

ぱちかす復活(初まどは神台)

家の近くに結構有名なお店があって、生活できるくらいには稼げてた。
(ずっと同じ服で行ってたから、打ち子で爆サイに晒された)
楽しかったから、毎日朝8時から並んで閉店23時まで打って帰るのを繰り返しても何も思わなかった。
そんな生活を3ヶ月近く続けて、ふと自分の稼働を時給に換算すると500円くらいしかなかったことに気づいて、こんな生活するくらいなら普通に働いた方がましかと気づいた(遅い)。

転職エージェント

就活しようと思ったけど、大学も卒業してて何からすればいいかよくわからなかったので、昔友達から勧められた「転職エージェント」のサービスを使う事にした。
転職エージェントは、自分の能力や希望の業界・職種を伝えると、それに合った求人を紹介してくれるすごい人。無料で使えるから安心!
胡散臭いけど、ひとりで就活するのは厳しいと思ったので助けを求めてWebから履歴書を出して、五反田某所のビルに向かった。

ビルにつくと30歳くらいの男性で、しわの無いスーツ、ワックスでセットした髪型でバリバリの営業マンが面談をしてくれた。D氏と呼ぶ。
「どんな仕事につきたいのか」「何で前の会社を辞めたのか」「やめた後は何をしていたのか」とかを聞かれたので正直に答えた。
希望の職種は椅子に座ってパソコンを使う仕事なら何でもいいって答えた。
そんな話をしていると、突拍子もなく
D氏「ゲームに興味ありますか?」って聞かれて
「よく遊びます」と答えると
D氏「ゲーム系の求人が何個かあるんですが、紹介しましょうか」と言われ
業界はなんでもよかったので、せっかくだしゲームの仕事してみるかと思って承諾しその日は帰宅した。

次の週

転職エージェントが紹介してくれる求人は基本非公開らしいので、毎回メールではなく直接五反田某所のビルに行かないといけなかった(めんどい)
D氏「ゲーム系の求人を2つ用意しました」
渡されたA4用紙には、有名なゲーム会社2社の名前があった
D氏「こちらですが、非常に人気のある求人になっておりまして今日確保できたのも奇跡的でした」
「それはよかったです」
D氏「給与は月○○万で~福利厚生は~」
のような色々説明があった。給料は初めて務めたN社より低めだったけど、会社に興味があったので特に問題はないと思った。

D氏「それで内定までですが、まずは2年間だけN○Kの訪問営業をしていただきます

「・・・はい?」

「驚かれると思いますが、このような業界で働いている方は皆さん通っているんです。2年間だけN○Kの訪問営業をしていただければ業績に応じてもっと良い会社へ入る事も可能です。
意味不明すぎて、理解が追い付かなかったけど訪問営業なんてやりたくないし、椅子に座ってパソコンの仕事がしたいと最初から言っているので
「じゃあ、ゲーム系はもういいです」と断った。
この後も何回かD氏とやり取りをしが、大手会社の求人を装って何かしら条件があったり、希望通りの求人が一切出てこないので、担当を変えてもらった。

内定

新しい担当の人は、社員数が数十名のベンチャー企業を勧めてきた。
大手に拘りがなかったのと、面接1回で内定まで行けるのが良さそうだったので、紹介してもらった4社のうち一番給料が高いところを選んで紹介してもらった。

社員数 :50名
給与  :月20万(みなし3時間)
ボーナス:なし
創業  :1年

小さい会社なので、そこまで待遇に期待していなかったし期待されるほど自分に能力もないので、ここで細々とやっていこうと思った。
もう入ったような書き方だけど、実際履歴書だして30分くらいの面接をしたらすぐ内定もらえた。多分人間だったらなんでも良いのだろう。
一応、転職エージェントが履歴書の添削や面談に気を付ける事、話し方とかをレクチャーしてくれたけど、自分には不要だったので、今後転職エージェントを使う事は無いと思う

K社(ベンチャー企業)

そんなこんなで入ったK社(2社目)、この時点で自分の経歴は社会人3ヶ月ニート3ヶ月。
会社は田町にあったので、田町に引っ越したのだがこれが罠だった。

IT土方

会社には本社、又は支社があってそこに出社して働く。それが普通だと思ってた。(当時はリモートワークのような概念はない)
でも実際は違った。そもそも人が10人入ったら満員になるようなビルの一室に、社員が50人も入っているわけがない。
では、どこで働けばいいのか。

少し複雑なので簡単な図を用いて説明すると、何か一つの案件を遂行するときこのような形になる事がある。どういう事かというと実際にクライアントから仕事を受けるのは大手企業(元請)でここは主に業務全体の管理を行い、実際に作業をするのはここから下の会社

例えばA社はシステムの保守・開発を請け負ったが、自社内では手が足りず保守をD社、開発はE社に外注。
D社は24時間の保守体制が社内に無かったため、夜間保守をG社に外注。
G社では夜間保守体制の社員に空きがなかった為、夜間勤務可能な人材をK社に発注。
このような形で自分がG社へ派遣される。自分はK社の所属だが、G社に派遣されG社の人間として、D社の業務をする事になる。
当然オフィスもG社になるので、田町ではなくG社がある新宿へ出社する事になる。

何を言っているかよくわからないと思うけど、自分の会社には出社せず他の会社に行き他の会社の仕事をする。よってどこに家を借りても出勤時間が短くなるか、長くなるかは派遣先がどこになるか次第という事。
(多少融通が利くけど、基本は会社指示に従う)
もちろんこんなに会社を挟んでいるのだから、粗利は低いし待遇や役職も簡単には上がらない。

派遣

そして派遣されたG社では、約2年間システム監視の業務をした。
ランプが光ったらボタンを押す、音が鳴ったらボタンを押すそんな仕事だった。ここでも色々と問題があったけど、長くなるので割愛。

ある程度慣れてくると、夜勤は暇だから寝てるかツイッター見てた。夜勤手当も結構大きかったから、手取りで30万近く行く事もあった。
10年以上居る人も居たし、人によっては美味しい職場だったかもしれない。
2年居る間にIT企業がどんな業界なのか、自分はどの位置の歯車になっているのかをよく理解できたと思う
出勤まで時間はかかったけど、私服OKだったし夜更かしに慣れていたから夜勤がそこまで苦痛じゃなかったので、特に大きなストレスもなく働いていた。

退社

2020年、コロナにより在宅勤務の動きが始まる。とにかく出社したくなかったので、早速G社のTL(チームリーダー)に在宅に切り替えようと提案するが、お金もないし課題も多いから難しいと言われる。
ここから3ヵ月くらい仮想環境の勉強をして、企画書を作った。概ね今の費用のまま、一部を在宅勤務へ変更することができるような形を考えた。
(3人出社してたら1人は在宅みたいな感じ)
TLはすぐに企画書を承認してくれて、GL(グループリーダー)へ回してくれた。GLで承認が出れば、後は実行するだけ。
ただGLからの承認が全く来ない、というか返事も来ない。そんな中コロナはさらに拡大して、少し熱を出した人が居ると何日も休みにさせられて、業務に大きな支障が出るところまで来ていた。(有休も消費させられる)
何カ月も返事がなかったので、直接GLに会いに行って返事をもらう事にした

「少し前に在宅勤務の企画書を提出したのですが、確認いただけたでしょうか」
「あーあれ見たけど、たぶん無理だよ」
「どの辺りが難しいでしょうか」
「そもそもうちの会社在宅まだ認めてないから」
「社員向けの告知で、在宅移行したチームがあるってお知らせ掲載されてますよ。他チームも在宅可能であれば移行へと案内も出てます」
「うちのグループでは認めてないから、というか君別会社からの派遣なのに、G社の社内事情まで首突っ込まないでくれる?」
「企画書が承認できるか、できないか教えてください」
「できないね」
「理由は?」
「できないものは、できない」

といった感じで全く取り合ってくれなかったので、この会話を録音してGLよりさらに上の拠点部長へ録音を提示した。幸いな事にこの部長とは面識があり仲が良かったので、すぐに対応させると返事をもらったけど、すでにやる気はなくなってて、昇給もなくて会社辞めようと思っていたのでGLの考え方だけ何とかしてもらうようお願いして、その場は終わった。
チームに数カ月後辞める意思を伝え、自社(K社)にも辞める事を伝えた
すると自社の管理者から話があると呼び出される。

「何でやめようと思ったの?」
「2年以上昇給なかったので、そろそろ限界だと思いました」
「一応これから昇給の計画はあったんだけど…」
「これからって具体的にいつですか?同期が4人いますが誰も昇給していません」

※昇給について補足だけど、ボーナスがない分給与の見直しが年2回ありモチベーション維持の為、その都度(少額でも)上がっていく。ベンチャーなので一人一人の給与を細かく決めることができると入社時に説明があって、書面にも記載があった。2年以上働いていたので、見直しの面談は4回あったが、なんやかんや理由を付けられて1度も100円すら上がらなかった(同期全員)。いくら給与はどうでもいいと思っていても、今後の事や会社への不信感を考えると厳しいと感じた。

「昇給は次回の見直しで…ちなみにどの程度足りてないと感じてるか教えてもらえる?」
「年収350万は欲しいです」(現時点では300万くらい)
「考えてみるから、とりあえず次の見直しまで残らないか」
「難しいです。お世話になりました。」

ここまで全く上がらなかったのに、突然年収が50万も上がるとは思えないし辞めると言わないと上げてもらえないのかと思ったので残留の選択は無かった。

ベンチャー企業の感想

業務内容とか、細かいところは全カットしてるけど、やっぱり派遣という立場からやりたいことは出来ない。業務改善案も出せない事が多い。
ただマニュアル通りの作業をしてればOKだし、責任もないようなものなので気楽に働ける。その分収入は期待できない。実際に自社で業務するわけではないので、自社への愛着もなく会社を成長させるために頑張ろうとも特に思えなかった。
全体的に若い人が多かったから、自分みたいな第二新卒とか大学中退者を拾ってる感じ。正社員だと思ったら中身は派遣だったって怒って1年以内に辞めてく人多い。実際自分もなんだ派遣かって思ったし、でもITってどこ行ってもこんな感じなんだろうなぁとも思った。
あと、出勤時間を短くするために会社まで歩いて10分のところに家を借りたのに、ほぼ意味なかったのがショック…会社に入ってから引っ越しだと遅いと思って事前に行動したのが裏目った。田町駅から徒歩10分の場所だったから家賃も2倍くらいになったし、悲しい。まあ秋葉原まで電車10分で行けたのでOKです。

就活(3回目)

そんなこんなで就活も3回目、大学卒業してからまだ2年ちょっとしか経っていないのに…。
ただ、K社を辞めた時にはもう次の会社は決まっていた
辞めると決めた時点で、就活を始めていたから(えらい)
もう転職エージェントは使えない事がわかったので、自力で企業を探す事にした。
使ったのは各転職サイトを中心に、Twitterとか、掲示板で会社の情報を集めていた。正直めちゃくちゃ面倒だったし、結局入社してみないとわからないところもあるから、無駄だったかもしれない。
色々と条件とかをみたけど、やっぱり社員数が多い会社ほど待遇が良かったので、また大企業へ戻ることにした
と言っても、中途採用で大企業に入るのは難しかった。試験・面接は自信があるけど、そもそも書類審査が通らないので進まない。
新卒カードはやはり大事にしないといけない

入社まで

就活しながら仕事してると、ずっとこんな感じ

3ヶ月くらい社員数が4桁以上のIT企業に送り続けたところ、運よく1社引っかかった

書類 → 試験 → 面接(1)→ 面接(2)→ 入社

入社まではこんな感じ、改めてこの流れかなり面倒。
面倒な分待遇はかなり良かった。具体的には記載できないけど初月からK社と比べて1.5倍以上の収入になる。
試験はSPIだったので特に問題なく終わり、面接(1)で職歴だったり資格、スキル関わってきた案件等色々詳しく聞かれた。
内容は特に覚えていないけど、提出したスキルシートの内容が薄すぎると酷評だった。要約して書いたけど、細かいところまでみっちり書いたほうが良さそう。
そこから1~2週間たったところで、内定通知が来た
("面接(2)"はどこへ…?)
面接官がやたら専門知識があったので、もしかしたら最初から面接(2)になっていたのかもしれない。

現在(大企業)

そんなこんなあり、現在就職中の会社に収まった。
待遇はかなり良くなったけど、不満を出そうと思ったら出てくる。それは職種に限らずどこに就職しても変わらないと思うし、ある程度の妥協は必要
ただ、黙って会社にいいように使われるのも嫌なので、言いたい事は我慢せず上司とか人事に伝えていこうと思った。コミュニケーション大事。

働き方

今は在宅業務で出社はほとんど無し
ウェブカメも使わないし、着替えもしなくていいので朝起きたら10秒で出勤できる。やっぱり出勤時間ほど無駄なものは無いなと、再確認した

在宅勤務

ただ、在宅も100%良い事だけではない。ずっと家に居るのでトイレットペーパー・ティッシュ等の消費は多くなるし、水道代・電気代も高くなる。一応在宅手当っていう支給があるけど、足りてない人が多いのではと思う。
あと、通勤定期がないので、私用で出かけるときにお金かかる。
もちろん出社になったときは日払いで交通費は支払われるけど、定期があれば休日出かけるときに定期内だったらタダで移動できるので地味に便利だったりする。
まぁ、これら込々でも出勤しなくていいっていうだけで全部ペイできる…

まとめ

どんなにつらくても、3年間は働かないと転職に影響する。
とか言われる事もあるけど、実際そんなことはなかったので、今の職に不満があるのであれば転職を考えてみても良いかもね。ただ、就活は面倒だし何回も転職するのは精神的につらくなってくるので、会社はしっかり選んだほうが良い。
あと、まだ学生で就職したことがない人は"新卒"っていうステータスを大事にしたほうが良い。大企業への書類審査の通りがめちゃくちゃ良い。

大企業~ベンチャー企業をみて思ったけど、コロナとかで在宅勤務を始めようと思ったときに、すぐに対応できる金がベンチャーにはない。何か新しい事を始めようとするとどうしてもお金がかかるから、貯金がいっぱいある大企業が有利。
ただ、絶対大企業に入った方が良いってわけじゃないけどね。社員数少ない方が社長とか上の人と話す機会があって、うまくやればどんどん上がっていけそうだし。まぁ、そんなスペックあるなら大企業でも上がっていけると思うけど…。

かなり長文になったけど、読んでくれてありがとう。
もし転職で悩んでいたら、多少力になれるかもしれないので、声かけてね~

以上


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