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就活生日記完結編-1勝22敗の男-

漢民族、漢方薬、漢字など
中国を象徴する漢という言葉。

400年以上続いた漢王朝の高祖・劉邦は
1勝100敗の皇帝とも揶揄される。
旗揚げ当時から最後の最後まで宿敵・項羽などに負けてきた。そのたびに逃げ、時には
自分の子供を馬車から落としてでも
逃げようとした。そんな男でも皇帝になれた。
なぜか。最後に勝ったからだ。

私は就活をしていく中で、
全部受からなくても良い。
1社受かればいいと思っていた。
どんなに負けても最後に勝てればそれで良い。
そんな考えは甘かったようだ。
就活生日記を過去3回書いているが、
あえて志望業種などは明言しなかったが
もう終わったことだから赤裸々に
告白していこうと思う。

私の将来の夢は小説家になることだ。

文章に携わる仕事で欲を言えば
趣味の歴史かスポーツ絡みだと良いなと思い
就活をした。出版社・スポーツ新聞社の計22社を受け全滅した。
スポーツ新聞社は各社良いところまでは
進んだが勝利はできなかった。

就活失敗。これは間違いないが、
選考が進んでいくと作文試験なるものが
各社あった。それは大抵受かった。
その次の面接で褒められることもあった。

どこか心は晴れ晴れしている。

そんな余裕は1社内定をもらっていたからというのもあるだろう。それもコロナ前。

夏になんとなく行った合同説明会で
なんとなく入ったブースの企業に
なんとなくインターンに行った。
周りに取り残されないように就活やってる感が
欲しかっただけで別に志望しているわけではなかった。

その企業はインターンに行った人の選考は
行かなかった学生に比べて面接回数は少なく
筆記試験も無かった。
志望業種の練習気分で受けて見事勝利。

その1勝のみでその後22連敗。そして終戦。

就活の終わりは
「よっしゃー!内定GET!お祝いだ!」かと思っていたが、
ポツダム宣言を受諾せねばならぬことも多いようだ。

私の野望は小説を書き、
就活で落とされた出版社の新人賞を取り
授賞式でスピーチをすることだ。

「私を蹴落とした人に担当になってもらいこの作品を出版したいです」

私は根に持つ方だ。見てろよ出版各社!


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