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就活生日記②

就活も再開した6月。

今までウェブ面接だった企業も書類選考で止まっていた企業も動き出し、5日連続で面接があった。5連戦で4勝1敗もその1敗は本命視していた企業で大ダメージ。
その3日後からの3連戦は1勝2結果待ち。さらに土日を挟んでまた3連戦。

持ち駒も残り少なく、全勝が目標だったが、1戦目2戦目と全く自分を出せなかった。自分を出せない面接は今までもあった。しかし、種類が違った。過去のは、これを聞かれたら自分をアピールできるという質問をしてくれない時だ。
私でいうとM-1出場などお笑いについて、中国発掘または卒論などの歴史について、スポーツ観戦についての話題の3つのうちのどれかが出れば自己アピールできる。しかし、どれもエントリーシートに書いているのに面接官が全く食いつかない時もある。そんな時は面接官と合わなかった。運がなかった。これはしょうがないと思える。
しかし、その後2戦での失敗はしっかり上記3つの中のどれか、もしくは全ての話を振られたのにも関わらず、自分をアピールできなかった。完全な敗北である。おそらく緊張が理由だろうが、直近の2戦連続の失敗は自信を喪失していたことも理由の1つだと思う。
それに気付いたのは2戦連続で上手くいかなかった後、あるお店を訪れた。


その日は神戸駅が最寄りの企業で面接を終えると、神戸駅→新長田駅の行き方を調べた。2駅しか離れていなかった。奇跡だ。東京に戻る前に行こう。そう思うとすぐに新長田へ向かった。私のアピールポイントでもある思ったことをすぐ行動に移すことが遺憾無く発揮された。

新長田は阪神淡路大震災の後、漫画家の横山光輝をシンボルに復興を遂げた。横山光輝は鉄人28号や三国志が有名である。
新長田駅で降りると4回目にして初めて地図を見ないで鉄人28号にたどり着いた。ここまで来れば一直線に商店街を進む。

途中で関羽を横目に見て

孫権を左に曲がる。

あいにく曹操はシャッターが閉まっていたので見れなかった。

お目当ての店cha-ngokushiに到着する。ここは昨年のGWに訪れて以来になる。

前回飲んだ遼来来ライムサワーと迷いつつ温州みかんジュースを頼んだ。曹操にまつわる話で登場する温州みかん。

そのあたりで店主も確信したのだろう。「曹孟徳さんですよね?」曹孟徳とは私がTwitterで使っている名前だ。「そうです」と少し照れながら答えその後も閉店時間ギリギリに押しかけながらもお喋りさせてもらった。

そして帰路に着く。行きと同じ道を歩く。


あぁ儂の墓は見れんのか…
フッ孫権よ
雲長、儂に力を貸してくれ…


あ、そうだ。そうだよ。俺曹操だ。
初期の頃は自分を孟徳と思い込み自信満々で面接を受けていた。しかし最近は完全に木邑だった。いや、木村直樹だった。
もう1回曹操になろう。儂は曹操だと思うと少し自信が出てきた。(6月30日)

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