ピオフィオーレの晩鐘1926感想

前回のピオフィricordoの感想、自分用の覚え書きのつもりで書いてたんですが、記事の閲覧数?(先日初めて気づいた)を見たらなんと私が書いたものの中で一番読まれていたことが発覚したので、今回はもう少しちゃんと書こうと思います(汗)

まだコンプリートした訳ではないのですが、個別ルートとalternativaのニコラ、アンリルートは終わったのでとりあえずその分だけ書こうかなと思います。

今回とあるサブキャラに狂って以来様子がおかしくなっているので、ざっと個別の感想を書いた後そのキャラへの雄叫びをつらつらと綴る予定……でいたのですが、感想が思いのほか長くなってしまったので次の記事でたっぷり語ろうと思います()。お付き合い下さる方は珍獣見物の気持ちでお読みいただければ。書けたらリンク貼ります。

とりあえず自分の攻略順で喋ります!

※ほとんどネタバレです。未プレイの方はご覧にならないことをおすすめします(というか何のこっちゃわからないと思います)。また1926の内容だけでなくキャラクターCDや雑誌に掲載されていた情報、限定版特典の小冊子についても触れている部分がありますのでご注意ください。


・ギルバート

まず冒頭の映画のような始まり方にめちゃくちゃワクワクしました!今プレイ中に書き留めていたメモ見ながら書いてるんですが、なぜかいきなり「ロベルトルートがやりたい」と書いてある。ちなみにロベルトルート攻略についての気持ちは限定版小冊子でみるみる萎んでいきました。グッバイロベルトルート……(※キャラクターとしては好きです)

いきなり話が逸れましたがギル√、ユージーンが最低すぎて、最初ギルの預かり知らぬ所で主人公と遭遇を繰り返している時は、このままギルに知らせずに親交深めていったりしたらどうしよう……!?とめちゃくちゃハラハラしてました。そんなことはなかった。ユージーンにムカつきすぎて何度かゲーム機を叩きつけてやりたい衝動に駆られました。小さい頃に見捨てたあげく大きくなった子どもに金をせびりにくる親、という字面だけでひどい。このろくでなし!!!!!ムキャー!!!!

……取り乱しました。2人の仲をユージーンが引き裂くなんてことがなくてよかったです。中々アメリカ行きの誘いを主人公に話せないギルにニコニコして読んでいました。主人公がギルの部屋で連れてってほしいと告げるあのシーン、めちゃくちゃしっとりしていてよかった。あとはひたすら袁にビビり散らかしていました。首を噛まれた時は「きゅ、吸血鬼だったの!?」って思った。実は人間じゃありませんでした〜って言われた方が色々納得いきません?()

ギルバートルート、2人の仲が磐石でとてもよかったんですが、最後、まさかのオルロックの顛末に、「えっ……??」って思っている間にエンドロールが流れて心が追いつかないままエンディングを迎えました。あんな……あんなあっけない最後あります……??

前回に引き続きギルを攻略するとオルロックに意識を割かれて集中しきれない悲劇。ギルを終えた頃にはオルロックへのショックで頭がいっぱいでした。どうして??

BADも見ましたがなんともまぁ後味の悪い……個人的には一番虚無になる終わり方でした……でも全員のBADを見た後だと一番希望があるというか、救いを感じられる(?)エンドかなぁと思いました。


・ニコラ

最初オルロックとエレナのラブストーリーが始まるのかと思ってちょっとドキドキしました。そんなことはなかった。あとディレットーレが出てきてそーーいえば生きてたね!!??って叫びました。無印の大団円ENDの記憶が強かったので生きていることに驚きましたが個別ルートだと割と普通に生きてるんですよねこの人。

私がとあるサブキャラに狂ったのはこのルートなのですが、その話をし始めるとニコラの話ができなくなるので全て次の記事で語ります。

そういえば今回各キャラ1枚ずつ幼少期のスチルがありましたけど、ニコラのスチルだけ重すぎません???いや楊も重いですけど……なんか小さな楊が血に塗れていてもそこまで衝撃は受けないのに小さいニコラが血を見ているとものすごい重量を感じる。エピソードが……重すぎて…………

私、ピオフィのキャラソンで一番好きな曲がニコラの曲なんですが(”僕はきみの運命じゃないけど、もう離してあげられないから諦めて”(要約)って最高じゃないですか??)、今回の本編にはその歌詞の内容がふんだんに詰め込まれていてめちゃくちゃ心を揺さぶられました。テーマが”運命”と聞いて、スタッフブログの方で”人智を超えた『強制力』としての意味合いではない”と書かれていたので、ぼんやりとイメージできてはいたのですが、本編読んでこ、こういうことか〜〜!!と頭を抱えました。雨の教会のシーンはちょっと泣いた。

運命とか流れてる血の勘違いがどうとか言われて、自分の気持ちが不安になるのも、それ以上に相手の気持ちを不安に思うのも、すごく人間らしくていいなぁと思いました。絶対好きだよ!!って揺らがないでいることができたら安心だけど、気持ちなんて自分のものも、ましてや人のものなんて特に可視化できないあやふやなものなんだから、不安になって当たり前だもんなぁ、と。その不安とか、弱さとかを、お互いに吐露して支え合って行く様子がとても好きでした。お互いに完全じゃないけど、だからこそ補い合えるというか……うまく言えない……

あと弱みとか汚い部分を見せることを極端に恐れていたニコラが、「もしそれ以上を望んでいいのなら、僕のことを信じて。支えて」って言うのがすごくすごく好きでした。なんてことないようだけど一番難しいことで、ニコラが一番欲しかったものなんだろうなぁと思って……ダメだこのままではポエマーになってしまう

たぶんニコラは今までだったらこういうことを誰かに望む、ということすら考えたことがなかったんじゃないかなぁと思って。無印ではダンテにすら信じられなくても構わない、と強硬手段をとったこの男、自分が望むものを守れるなら信頼を返してくれなくても構わないとすら思ってそうというか(実際ダンテからの信頼を失ったらめちゃくちゃ落ち込むと思いますが)。でも主人公と出会って、愛情を返されて、この子にだけは信じていてほしい、と思ってしまうという……最高かな?

そう、あと、無印やった時、最後の肌色展開には特に何も思わず、さすが手がはやい男、としか思ってなかったのですが、まさかあの手の早さにまで理由があったとは驚きでした。そんな……あの手の早さは不安の裏返しだったとか言われたらそんな……そんなの好きになる……それに対する主人公の「あの時あなたが気持ちを返してくれて嬉しかった」という返事も最高だなと思いました。最高カップルですね。さっきから最高しか言ってない。

途中随所で殺戮が繰り返される度に慄いていましたが、まさか生きてると思わなかったあの人……(ハリポタ風に言うんじゃない)途中ディレットーレが重症の要注意人物を匿ってるっぽいあたりからえっ?まさか……?とは思っていましたが、この男の生命力、伊達じゃない。でもよく考えたら確かにニコラルートじゃ楊のことは曖昧になって終わってたなと思ったり。別のヤベェ人間がいましたからね。

他のルートでメインキャラが敵役になってしまうと、ちょっとばかし心が痛むんですが、楊が敵役だとギャーー!!という気持ちにしかならない不思議。楊のことは好きです。

最後2人が幸せになったことはもちろんなんですが、”ダンテを自由にしたい”というニコラの望みが、ダンテも望む形で叶えられたのが本当によかったなぁと思いました。このままずっと幸せでいてほしい。

BADも見たのですが、非常にこう……BADエンドのお手本のような終わり方で……こういうの結構好きです(小声)主人公の葬儀で涙ひとつ見せないのも、表面を完璧に装って中身は腐りきっているのも、めちゃくちゃニコラって感じでよかったです。まぁHAPPY TRUE ENDを見たから言えることなんですけど!!


・オルロック

この2人CDの時から思ってましたけどやることなすことかわいすぎて途中何度か口に含みたくなりました。ちいさないきものを見てる気分になる。

しかし前に比べてオルロックが”男”になったというか、めちゃくちゃ成長してんな……!と思いました。近いうちこの2人はちいさないきものから大人になってしまう……さっきから何を言ってるんだ

このルート、ricordoの後日談ストでギルがめちゃくちゃ不穏な感じだったので、また敵で出てくるの〜〜もうやだ〜〜と思っていたのですが、まさかの味方になってくれて拍子抜けした。でもめちゃくちゃ安心しました。金勘定がうまくいっててよかった。

サブキャラのビジュアル見た時、ラウルおじさんのことイケメンだなって思ってたんですけど、この男が顔だけの低脳おじさんでがっかりしました(ひどい言い草)

あの……懺悔するんですけど……正直、キャラCDと連動特典の小冊子読んで、オルロックと主人公は今回で一線を越えた関係になると思ってたんですよ……だから何もないままエンドロール入って、あれ?って思ってクリア後か?とヴェネツィアの夜景を眺める2人を凝視しながらいつそういう展開になるのかと思ってたんですけどきませんでした……ね…………限定版の小冊子で一歩前進しておりましたが。2人のあまりの清らかさに下衆なこと考えててごめんなさいって思いました。ごめんね。でも進展する時はちゃんと見せてね(ストーカーの発言)。

オルロックのルートはすごい難しいテーマを扱ってるな……と思うんですが(みんなそうだけど)、何も考えずにいた頃から、思考するようになり、”人間”になったのが前回のお話だとしたら、”人間”になったオルロックが大事な人を守るために”男”として決意を固めるのが今回のお話なのかなぁなんて思ったり。覚悟決めたオルロック、めちゃくちゃかっこよかったです。逃げ続けなきゃいけないのは変わらないけど、心の準備もできずに追われるまま逃げるのと、覚悟を決めて逃げるのとじゃ話が違うもんね。

あとこのルートでアンリと話すエミリオを見て、エミリオって信用できる人なのかもしれない……と思った()。正直エミリオ謎すぎてどういう感情で見てればいいのかわからなかったんですけどこのルートでやっと(主人公にとって)いい奴認定ができるようになりました。ぼんやりと正体(?)もわかったしね……教国、正直どのマフィアより胡散臭いし闇が深い。

オルロックのBADは無印の前例があるのでそんなにエグくないな!って感想でした。基準がおかしい。BADエンドロール後のギルで意外とこの2人のこと気にかけてたんだな……と思った。敵味方の区別がはっきりしてるだけで基本気のいいお兄ちゃんですよね。


・楊

正直袁さんに会いたくなさすぎてめちゃくちゃ怯えながら始めました()。

冒頭のムービーで、こんなに教国が絡んでくると思ってなかったので不意を突かれました。袁さんが暴れまくるんだと思ってた(間違ってはいない)。

チャプター1からルイくんがかわいくてこの子が敵に回ったらヤダなーと思いながら読んでました。そんなことにならなくてよかった。

あの……楊のルート、めっちゃくちゃ甘くなかったです……??

あまーーーーい!!!!って何回叫びそうになったことか。デッロデロのあっまあまで顔を覆ってごろんごろん転がりまくってましたよ。私が。

衆人環境でイチャコラる推しカプを見ると羞恥で叫びたくなる習性を持っているので、楊のルートを読むのは大変でした。しかしベタベタする楊と主人公に対し、双子はともかく、構成員まで日常の風景として受け流していることに笑った。老鼠、楊の行動に疑問を持ったら死ぬみたいなとこある。双子は楊ルートでの重要な癒しでした。場面切り替わるごとに1回出てきてほしさある。

楊が謝った時は3度見しましたね。天変地異の前触れ!!??みたいな。しかもあろうことかあの楊が主人公の機嫌を窺ってたじゃないですか。いやーーーー人間みたいだなーーーーって思いました。(※人間です)

このルートのオルロック辛すぎてそんな重荷を背負わせないでやってくれよ……!と思いながらやってました。オルロック、辛い目に遭いすぎでは??教国があんな感じだからこんな流れになっちゃうんですかね??

今回のお話は楊と主人公が飼い主と猫みたいな関係から恋人同士になる話なのかなーと思いました。元々の関係が拉致被害者と誘拐犯みたいなもんなので楊が主人公に心を砕いてくれるようになってて感動した。”飽きるまで”の関係だったのが、小冊子で楊が「たぶん飽きることはないんだろな」と思ってるのがよかったです。主人公は言わずもがな楊に命を預けているので……

袁から手紙がきて、デートに誘われた時、まさか最後のデートのつもりじゃ……!?と怯えていたのですが、そんな後ろ向きなものではなかった。”決意表明”ですやん……あれは実質プロポーズ。「殺す」という言葉がこんなに甘美に聞こえることはあるだろうか?いやない。側から見たらこの2人の関係は歪で理解不能なものなんだろうけども、2人の間ではちゃんと成立してて気持ちが通じ合ってるの、すごくいいなと思いました。

最後、エンドロールに入った時、えっこれBAD!?と思ったんですがちゃんとTRUE ENDでした。主人公が刺された、と思った時の瞳孔が開いた表情とか、静かに混乱してるのとかすごくよかった。主人公についた傷すら俺のものだって主張するのに無理強いはしないの本当に楊か……?と思いました。褒めてます。

袁さんというスーパーイカれ鬼畜野郎を経験したので、最終的に楊のことがただの嫉妬深い愛情重めの彼氏にしか見えなくなってきています。たぶん私は眼科に行った方がいい。でも袁さんあんなだけど楊のことは本当に気に入ってたんだろうな……と思いました。袁さんに気に入られるとかどんな地獄だ?って感じですが(おい)。

BADも見たんですが、こっちもびっくらこきすぎてえっっ!!??って声出ました。まさか楊が誰かを庇う日が来るとは思わなんだ。しかも刺された後も主人公を抱きしめる腕は緩めないとか、そんなの”愛”じゃないですか…………ここで自分が庇おうが庇わまいが主人公が死ぬだろうことはわかってるだろうに、それでも離さないとか……そんなん……ねぇ?(?)いやーーTRUEもBADも主人公に対する愛を多分に感じられて最高でした。


・ダンテ

満を辞してのダンテルート!ダンテは最後にやるって決めてました。

ダンテルート、キャラが全員集合していて、久しぶりに会うキャラを見る度に久々の再会を喜ぶ親戚みたいな気持ちになりながら読んでました。元気してた!?みたいな。

ダンテの幼少期スチルかわいすぎて思わず声が出るとこでしたね。ベストオブ幼少期エンジェルスチル賞受賞です。

後でまとめて話そうと思って意図的にずっと避けてるサブキャラの話があるんですが、ダンテルートでストーリーにガッツリ絡んできてるので避けて感想を言えるのか?と思っている。がんばります。

楊ルートでは双子が癒しを担ってくれていましたが、ダンテルートではレオがその役割を担ってくれていました。場面が切り替わるごとに出てきてほしいですね。あとドミニクさんは毎度丁寧に死亡フラグを立てるんじゃない!って思いました。カンノーロ食べられてよかった。

ダンテとアンリが少しずつ距離を縮めていってるのを見て、えも言われぬ感情に支配されました。大団円ルートであるかもしれなかった未来というか……アンリ、復讐のことしか頭になくて、ダンテのことをファルツォーネのカポとしか認識してなかったので、”ダンテ”と接したことはなかったんだなというか……この2人が話すたびに息をつめて祈るような気持ちで読んでいました。お互い、”アンリ”と”ダンテ”として話ができてよかったなと思ったり。

親しいファミリーの面々にバレバレなダンテと主人公の痴話喧嘩、とてもかわいかったです。この2人、こういう小さなケンカはするけどちゃんと早々に仲直りするし、自分の気持ちを偽ることをしないので、安心して見てられる。お互いのために何かを勉強するところとか、やることがめちゃくちゃかわいくて誠実で、本当にサイコーカップルだなと思いながら読んでました。とてもかわいい(2回目)。

最後、アンリがダンテを庇うのも、触られることが嫌いなアンリがダンテの手を嫌悪しないのも、最後に見る顔がダンテのものなのも、すごくいいなと思いました。アンリの復讐心がほどけた瞬間というか、ようやくアンリが解放されたような気がして。主人公と出会っていなくても、アンリが救われる道はあるんだなと思えたというか。生きて幸せを掴むことはできないかもしれないけども。

余談ですがラウルおじさんに疑念しかなかったので途中で勉強を頑張ったご褒美にダンテがローマからお菓子を取り寄せた時、”ローマ”という単語だけで警戒し、まさか毒が入ってるんじゃ……?と思いながら読んでいました。これはきっと半分楊ルートのせいでもある。そんなことはなくてよかったです。

ダンテと主人公の2人は、結構安心して見れるというか、お互いの気持ちを疑ってないのがいいなぁと思いました。他ルートでももちろん疑うことはないと思うんですが、この2人は相手に愛されている自覚がちゃんとあるというか。自分が相手を愛していて、相手も自分を同じような気持ちで愛してくれていることを理解してるんですよね。思い上がりでも、好意にあぐらをかくでもなく、同じ目線で誠実に。それがすごいなぁと思うし最高だなぁと思います。幸せでいてください。

最後のプロポーズもとてもしっとりしていてよかったです。家族を失ったばかりの主人公に寄り添って、家族になってくれ、というのがなんともいえず最高でした。今回、どのルートでも、マフィア稼業が衰退していく中での物語だったので、終わり方が手放しで最高ハッピー!ってわけじゃないんですけど、それでも2人で手を取り合って生きていこうね、って感じがよかったです。これからも大変なことは色々あるだろうけども、幸せでいてほしいなぁと思います。FDください(本音)。

BADはこれまたなんと言うか……手を下すのがアンリっていうのもめちゃくちゃTRUEと対比されてんなって思いました。でもアンリは復讐心というより救いを差し伸べただけな気がしなくもない。いつもBADエンドは直視できずに薄目で読んでるので詳しいことはわかってないです(おい)。


・alternativa

ニコラのみ攻略しています。

ファントム、普通に怖すぎて、これはサイコスリラーかな?と思いながら読んでました。このルートは基本恋愛というより事件ものって感じでした。みんなと一緒に事件を解決して、その途中に仲を深めた人との恋愛がこれから始まることを予感させるような終わり方というか。事件ものとして楽しんでました。いや、楽しむにはファントムが猟奇殺人鬼すぎて夜中に読むもんじゃねぇなと思ってたけども。

最初名前付きのモブのMSが出てきた時から嫌な予感がしていたので、エドモンドが出てきた時はやめてーー!!と思いました。ニコラとこんなに仲が良さそうで……いい人っぽいのに……傷跡の話が出た瞬間にエドモンドの行く末を察しましたね……悲しい……

ファントムにダンスに誘われた時とか、リアルに「こわっっ」って叫びながら読み進めてました。ファントム最後まで怖いし気持ち悪いし訳わからないしであまり後味もよくなかったけども、事件が無事解決してよかった。

終わり方もここから始まるニコラと主人公の物語〜って感じでよかったです。この後の2人がみたいな〜とも思ったり。ただニコラに関しては個別ルートの話が好きすぎて、どちらかというと個別ルートさらにその後のハッピーあまあま新婚旅行編とか読みたいです。


・アンリ

正直、前回のアンリルートは大団円とそんなにストーリーが変わらなかったこともあってそこまで感情移入できていなかったのですが、今回のお話は胸がぎゅうぎゅうに締め付けられました。途中何度泣いたことかわからない。

みんなの前では笑顔を絶やさず空元気を振りまいている主人公が、アンリの顔を見た途端泣き出すのが本当に最高でした。好きな男の前でしか泣けない女……好きです……

このルートのマフィアたちがめちゃくちゃ優しくて動揺しました。でもそうでもなきゃこの2人に幸せは訪れないですもんね……基本シリアスなのに途中途中に挟まれるマフィアのカポたちによる一方的な恋愛相談に笑った。こういう時にギャグに全振りする楊はずるいと思います。誰も彼も2人がそういう仲だと疑っておらず(なんなら教国もそう思い込んでるし)笑った。まぁ普通そう思うよな……そういえばアンリが人との接触に嫌悪を抱いてるのは主人公しか知らなかったんだなと思い出しました。秘密の多い男だよ、アンリ……

2人が幸せになれたのは、ニコラが初めからあまり悪感情を抱いてなかったことが大きかったんじゃないかなーと思いました。ニコラ、ダンテとは違った視点でダンテのパパを見ていたし、自分の命にそんなに重きを置いてないので、殺されかけたことに関しては特になんとも思ってなさそうだったのが大きかったのかなーと。しかしこのストだけ読むとシルヴィオめちゃくちゃ冷徹ですね。想像の100倍冷徹だった。実はいい人だよーみたいなイメージが強かったので正直意外でした。ダンテのパパだし……

アンリが初めて主人公に自分の気持ちを話して、初めて一緒に夜を過ごすあのシーン、とてもよかったのですが、いかんせんアンリの”最初で最後”という気持ちが強すぎて、切なさが勝ってしまいましたね……次は全て解決した後の、ただ幸せに浸ってるだけの2人の夜が見たいです。小冊子最高でした。

アンリのBADは全BADエンドの中で個人的に一番悲惨なエンドだな……と……散々……何の救いもない……ひたすらつらい……


ざっとこんな感じですが、とにかく今回も楽しかったです!ボリュームもたっぷりでスチルも綺麗で最高でした:-)

ほんとはこの後とあるサブキャラについて語り尽くそうと思っていたのですが、予想外に文字数が嵩んでしまったので、次の記事に回したいと思います。付き合ってくださる方は次の記事でもよろしくお願いします。

書きました→ピオフィオーレの晩鐘1926感想2


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