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No.46 ジルコン
「イエロージルコン」として売られていたが、完全にブラウンである。
色は地味だが質は一級品で多少インクルージョンが目立つが光に当てると高貴な輝きが溢れ出る。
ところでカンボジア産のブラウンジルコンは加熱すると青や無色に変化することをご存知だろうか?市場にはブルージルコンやカラーレスジルコンが売られていることがあるが、そのほとんどが加熱処理したブラウンジルコンである。天然でブルーや無色のジルコンが出てくることはまずない。
まあ茶色のジルコンよりもブルーや無色のジルコンのほうが見栄えはいいのだろう。しかし私個人としては加熱して色を変えずともこのままで十分魅力的だと思うのだ。加熱で鮮やかな色味になったものもいいと思うが、自然由来の渋いブラウンのジルコンもなかなか奥ゆかしさがあるものだ。
何でも見栄えを良くすればいいわけではないのでは?と私は思う。異論は認める。
【参考書籍】
「価値がわかる宝石図鑑」
諏訪恭一 著
ナツメ社 2016年
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