No.56 ダイアモンド

ダイアモンドといえば日本人が最も好んでいると言っても過言ではない鉱物であり、世界レベルでも常に高い人気を誇っている鉱物だ。結婚指輪といえばダイアモンドを連想する人も多いだろう。
だがしかし、メジャーであるがゆえにスフェーンやスファレライトなどマニアックな鉱物に目が行きがちだった私は、当時「ダイアモンド」という鉱物にさほど注目をしていなかったのだ。
もちろん、ダイアモンドの凄さは十分理解しているつもりだ。高い屈折率と分散光、そして自然界で最強の硬度を誇る物質であるというのも知っている。だからこそ人気があるのも納得できる。
しかし、実物にはなかなか手を出していなかった。優先順位として他の鉱物に負けていたのだ。
そんなある日、Webショップサイト「BASE」にてダイアモンドのルースを中心に取り扱っているショップからフォロワー限定のクーポンが届いた。割と大きな値引率だったので「いい機会だし、少し安めのものでも買うか」となんとなくの気分で考えた。
購入したのは中に大きな傷があり黒いインクルージョンも目立つ質が悪めの安価なブラウンダイヤ。
いざ届いて実物を見ると、「やっぱりダイアモンドって凄いんだな」と感心させられた。
通常の弱めな光でもダイアモンドはバチバチと輝いており、ペンライトで照らさなくても王者のような存在感を放っていた。もちろん傷はあるし黒いポチポチなインクルージョンは目立つが、それを押し退けるほどの圧巻な輝きだった。
更にペンライトで照らせば輝きは増し、より華やかさが増す。確かにこれならペンダントとして胸につけておけば、遠くからでもキラリと輝いてその人の魅力を一層引き立ててくれることだろう。
流石ダイアモンド、やっぱすげぇ。