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日記とつぶやき

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2020年2月の記事一覧

青に染まりながら(詩)

飛行機雲を指差して 道行く人が次々に見上げた 鮮やかに映えた白い筋は みるみるうちにとけて消えていく 青は侵食する 青は広がる 青は飲み込んでいく 悠々とからだをのばし 我はここだ、ひとつだと なかったことのように うそぶいた その青に指をひたし すくって飲めば わたしもからだの中から青に染まり 青にひたり 青に姿を変え だが目を閉じればよみがえるのは 天頂を真っ二つに割る 白の軌跡

ナンセンスな下書き または名前の話

あなたが大事にしてるあのロシアンブルーのぬいぐるみね、昔はおかあさんのねこだったんだよ。 あなたその子に名前付けたわね。ベリーちゃん?ロシアンブルーだからブルーベリーで、ブルーベリーだからベリーちゃん。そっか。おばあちゃんは昔、あの子のことをだいごろうって呼んでたけど、お母さんはその名前が気に入らなかった。ベリーちゃんは気に入ったよ。 あのねこちゃんを抱っこして寝る夢を見よう。ほらあなたが名前を呼んだから、今ちょっとあそこのかごの中からのぞいて、それからそっと降りてきたよ。音

取り憑かれる(日記)

休みを取ったのに、受験中休みでなご助が家にいるのでゲームをしている音がうるさくて仕方がない。ゲームしっぱなしはよそうとなご助を誘い、午前中はパン屋で過ごした。この子は外にいるとじつに静かで邪魔にならない。 そのパン屋は席が多くてテーブルも広く、朝早くからやっているという夢のような場所だ。カフェほど敷居が高くない。油断するとすぐにモーニング目当てのおじいちゃんおばあちゃんであふれてしまうから、開店間際を狙って一番よい席を陣取る。すりガラスで高く覆いがされているボックス席のよう

昔のフォルダから引っ張り出してきたものたち

たまには詳細な日記を

今は「族長の秋」を読んでるのだが、とてもよいと聞いたので楽しみ。 しかし、肝心の「族長の秋」に行くまでがまだ長い。あと短編が二つほどあってそれからやっと「族長の秋」になる。 だんな「トイレがつまって溢れだす夢を見るし、作りたてのスクランブルエッグがフライパンから飛び出して裸足の甲にかかった!!」 わたし「今日はよくなさそうだね」 朝から宣言。 「図書館に行きます!!」 仏心を出して片付けたのが運のつき。 だんな「待って。まって~~」 遅い食事、長いトイレ、風呂、ゆっくり