"モチベーション"との闘いの日々。
これまでの人生において、僕は"モチベーション"との闘いの日々を送っていたと思う。やる気がある時は一瞬で、新しいことを思いついても、その時は良いが、すぐにやる気がなくなってしまう。
"モチベーション"とはじめて出会ったのは、小学5年の夏だった。当時の僕はガリ勉で、勉強ばかりしている小学生だった。小学1年から塾に通っていたので、勉強はそこそこ得意だった。
5年生になり、親の勧めで別の塾へ移ることになった。その塾は、以前通っていた所よりも少し進度が遅かったこともあり、僕はクラスで一番できていた。
とくに算数が得意だった僕は、授業が終わると、先生に難しい質問を聞きに行っていた。先生も「そんなことを分かるのか」といった調子で驚いた顔をしてくれるので、僕も誇らしげな気持ちになった。
それから数週間が経ったある日、新しい生徒が僕のクラスに入ってくる。彼は数学が得意で、他の教科の勉強も満遍なくできていた。ライバルだ。僕は初めて"ライバル"ができた。負ける訳にはいかない。
その塾には、塾の中での順位を競う実力テストがあった。その結果次第で、上のクラスに上がることができる。ライバルとの勝負ができる。僕はその闘いに全身全霊を捧げた。
結果は、彼の圧勝。僕は敗北した。しかも、彼は余裕そうである。そして、上のクラスへと上がっていった。
次のテストでは必ず.....
僕は勢いづいていた。思いついたその日に予定を立てて、勉強を始めた。初日は順調だった。やる気に満ち溢れていた。
しかし、しだいにやる気が薄れていく。頑張りたいと思えば思うほど、やれなくなる。はじめに立てた予定も守れなくなり、ついに努力を諦めてしまった。
"モチベーション"の正体とは!?
"モチベーション"は日によって変わると思う。思い立った時が一番高いのは当たり前で、だんだんと力を失っていく。新しい刺激や環境の変化が起きない限りは、高い"モチベーション"を維持することは難しいと思う。
今の僕は、そんな結論に至った。
だから"モチベーション"が低いからなんとかしようとするのではなく、低くてもパフォーマンスが高くなる工夫が必要だと思う。
それは、毎日の歯磨きに似ている。自分の歯が綺麗になっても大喜びする人はいない。少しスッキリした思う程度である。しかし、歯磨きを忘れていると、口の中に強い違和感を感じることがある。だから、僕たちは歯磨きを怠らない。
他の行動においてもそうで、歯磨きみたいに習慣化すれば良い。そうすれば、つづけられるし、"モチベーション"に振り回される心配もない。"モチベーション"が高い時は、ラッキーだと思えば良いのだ。
2021.6.30