エッセイ|夜の静寂に包まれたイラスト。
昨日、noteの街を探索していると、とても興味深い記事を見つけた。
主婦のシキさんのnote記事だ。
シキさんは、たまたま雑貨屋で購入したカレンダーをきっかけに、ある作家さんの存在を知る。その作家さんのファンになったという話を書いている。
それが、イラストレーターの日下明さんだ。
いつも僕のnoteを読んでいる人なら分かるかもしれない。僕もこういう絵がたまらなく好きだ。
もちろん、全部見たわけではないけれど、日下さんの絵の多くは、夜の静寂につつまれていると思う。
ミシンをかけているお爺さんも映画を見ている白くまと女性も夜の静寂をイメージさせる。そして、彼らはとても穏やかで平和だ。
僕は絵を見ていると、勝手に物語を想像したくなる。
このお爺さんはきっと、孫のためにミシンで服を仕立てているのだろう。昼間だと作っているのがバレてしまうから、真夜中のみんなが寝静まった時間に作業をしている。黒猫だけがそれを知っている。
白くまと女性は恋人同士だ。
わけあって、男性は白くまになってしまった。白くまは、彼女に渡す花束を握りしめながら、映画をじっと見ている。周りには誰もいないから、おそらく、深夜のレイトショーで人気のない映画を観ている。でも、彼らはその映画が大好きで、たぶん、すでに3回は観ているはずだ。
夜の静寂に包まれながら、僕はそんな妄想を膨らませている。僕は、絵を眺めながら物語を想像するのがたまらなく好きだ。
2022.11.14.
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