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全ては物語のために《少女病完結に寄せて》

 少女病について書こう書こうとは思いつつ、相変わらず筆が乗らないまま大晦日まで来てしまった。
 まさか今年の出来事は今年のうちに……というほど殊勝な生き物でもなし、だいたいインターネット上でも少女病という同人音楽グループを何人が知っているのか、と思うと投稿する手も鈍る。
 しかしながら、終わらせておくべきなのだろう。少女病がその終わりとなるラストアルバムを発表し、長く停滞していた物語を終わらせたのだから、私も布教兼備忘録としてここに残しておく。
 まとまりのない文章ですがご容赦を。

 少女病というグループについて、詳しい解説は手に負えないので、FFL日本支部様の記事を読んで頂きたい。これまでに少女病が発表した各作品についても感想を付しておられるので、参考になるはず。
 ざっくり言えば、少女病は「SoundHorizon」に代表される物語音楽と、ゲーム音楽の双方から影響を受けて独自の世界観を築いたグループです。

 別に説明がしたくて記事を書いているわけではないので、とりあえず聞いて欲しい。
 下記リンクは公式の試聴動画(アルバム「真典セクサリス」より「Existence」)。

 レコチョクのサブスクサービス、iTunesなどで、メジャーデビュー後の作品は聞くことが可能。
 その中で雨宮のおすすめは「黒紫のオーンブレ」(シングル「天巡メルクマール」収録)、「metaphor」(シングル「metaphor」収録、アニメ「聖痕のクェイサー」EP曲)、「climactic cry」(シングル「unleash」収録)など。
 ラストアルバム「真典セクサリス」を含めた同人発表の作品は、CDを手に入れないと聞きづらいが、現状ではラストアルバム「真典セクサリス」が通販で手に入る他、比較的新しい作品はAmazon等でまだ取り扱いがある。あとは中古販売店を漁ろう。
 同人作品での個人的おすすめは「Existence」「ラストピース」「魔女と神の輪廻」(「真典セクサリス」収録)、「Rusty red」(「聖骸メロフォビア」収録)、「refrain」(「空導ノスタルジア」収録)など。

 さて、紹介した少女病の作品群では、物語のキーとなるキャラクター、4人の魔女がいる。願いはそれぞれ違えどその成就のために動き、そして他の登場人物をえてして最悪の方法で押し潰す魔女達も良いんですが、個人的にはそれら魔女達の対立軸となるキャラクター、フランチェスカが好き。
 あまり詳しく話すとネタバレになるので慎みますが、変わってしまったなフランチェスカ……いやそれが良いんだけども。動機の分かりやすいキャラクターが多い中、フランチェスカは物語の最後の最後まで本心が掴めなかったような気がするけれど、それが彼女らしいのかもしれない。

 お疲れさま、フランチェスカ。もう出会うことはないとしても、私は忘れないだろう。

サポートは美味しいコーヒーになって雨宮のモチベ向上に高い効果をもたらしますが、お財布は大事になさってください。