ボールペン字を始めた

字が綺麗になりたい。

そう思ってボールペン字練習を今日から始めた。

きっかけは息子の通っている幼稚園の文集だった。
毎年学年の終わりごろの三月あたりに一年をふりかえる文集が配布される。

秋あたりに保護者からの子供に対しての手書きのメッセージを集めるのだが私はこれが苦手だった。
五、六行のメッセージなんて正直書くことがないのだ。
子供が成長してから文集を見たとき、自分へのメッセージを見ることを想定したものなんだろうが、他の保護者や先生が見ることが少々小っ恥ずかしい。


幼稚園の文集に載るならある程度人の目に触れてもおかしくない文面にしなければならない。(noteは個人的なものなので逆に気にならない)


一番苦痛なのはその保護者の手書きの文面がそのまま掲載されるのだ。

前年に引き続き、今年も配布された小さな紙に鉛筆で下書きをしてボールペンで当たり障りないことを綺麗でも汚くもない字で書いて提出した。

三月中頃になってだんだん幼稚園に置いてある教材を持ち帰り始めたときに今年の文集が配布された。
コロナ禍でPTAの活動もなくなり、本来保護者がするはずだった文集の編集作業など先生が行っている。ありがたく思いながら文集を読んでいくと息子のクラスのページにたどり着く。

書いたときは気にならなかった自分の字がなんだか余計に汚く見える。

私、こんなに字が汚かったっけ。

なんだか三十代の大人が書く字にしては幼い。

そう思ったその日にはボールペン字の講座を調べていた。

夫にそのことを話すと｢俺も字の練習しようかな｣と言い出したのでそれならば家族全員でやろうということになり、講座ではなく本屋でボールペン字の練習帳を買うことになった。

夕食後にのんびりしたあと、今からやろうということになった。

息子は付き合わせた感はあるが親が取り組んでいるのをみて一緒にやってくれた。
家族三人で二ページ程だったが無言で集中して取り組むことができた。
久しぶりに集中して字を書くことをして疲れはしたものの、なんだか楽しかった。

家族三人で同じことに取り組んだのがよかったのかもしれない。

この練習帳を一冊終えるころには私の字も少しは綺麗になっているだろうか。
その日を少し楽しみにしながら頑張って取り組もうと思う。