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新型コロナ対策、奄美大島の現状レポート

7都府県を対象に緊急事態宣言が出された後も、奄美大島では警戒感こそ強かったものの、比較的平穏な日常が続いていました。

しかし。4月16日に緊急事態宣言の対象が全国に広がり。

その翌日、4月17日に島内での初感染者が確認されたとの発表があったことで、一気に潮目が変わりました。
※なお、感染者の濃厚接触者は12名全員陰性を確認

4月18日には事実上の外出自粛要請を含む「奄美大島5市町村共同メッセージ」が発表されました。またこれに伴い、これまでオープンしていた公共施設等は軒並み閉鎖されています。

(1)島外から奄美大島等、奄美大島等から島外、いずれについても不要不急の帰省や旅行などは、まん延防止の観点から極力さけていただくこと。
(2)医療機関への受診や職場への出勤、買い物など必要最小限の活動をのぞき、外出を自粛していただくこと。
(3)こまめな手洗いや咳エチケットに加え、ご家庭や職場などあらゆる場面において「密閉」「密集」「密接」の3つの密を徹底的に避けていただくなど、お一人おひとりがこれまで以上の感染予防に取り組むこと。
(4)感染された方や治療にあたる医療関係者及びそのご家族に対する不当な差別や偏見は決して許されることではありません。風評被害につながるような行動(具体的には根拠のないうわさ話や SNS での拡散など)を慎んでいただくこと。

そして、今週からは各地で学校も休校を再開(休校の再開って冷静に考えると何なのだろう)。自治体にもよりますが、奄美市では4月20日~5月6日までが休校期間として一旦設定されています。

また、港や空港での水際対策も絶賛強化中。今週からますます厳しくなったようです。

街の人影も、4月に入ってから観光客が激減し、ぐっと減ってはいったのですが、ここ数日はさらに減った(かつマスク着用者が一気に増えた)ように思います。

なにせ、離島。医療設備は離島としては充実している方ですが、一瞬でも感染が拡大すれば病院がパンクし、以降はどうにもならなくなります。陸続きではないため、水際対策をしっかりすれば封じ込めやすい反面、失敗した時のリスクは想像できないほど大きい。

東京や大阪のような医療機関が充実した都会ですら医療崩壊の危機に瀕し、ベッドが足りない、ICUの空きが足りないといわれている状況を鑑みれば、ひょっとすると遅かったくらいなのかもしれません。

が、いずれにせよ初感染者の発覚により、海の向こう側の話が、いよいよ自分たちにとっての脅威に変わったという温度感の変化をひしひしと感じるこの数日です。

そして、日常は変わる。・・・のか?

我が家ではのんきに、ゴールデンウィークは観光客もそんなに来ないだろうから、島内のどこかの宿に泊まって海で遊ぼうか、などと企てていたのですが、その目論見も露と消えそうな今日このごろ。このご時世ですからしょうがないことなのですが。

身近なところでは、4月18日に感染者の確認および濃厚接触者の状況が不明ということで保育園が急遽休園。

ただ、濃厚接触者が陰性だったことで、今週から保育園は再開。ただし自宅保育できる方は自宅保育の協力を。というただし書きつきの運用で、実際園児は少ないようです。

一方で、妻(美容師)は、個別の予約対応以外は休業。ちなみに、美容室などでは個人経営のお店が多いので、自主的に閉める、常連さんだけ対応する、みたいなところは多いみたいです。

私自身はというと、もともとフルリモートワークなうえに、東京本社がひと足早く緊急事態宣言の対象となったことからオフィス閉鎖し、全社的にリモート移行したので、あまり変わりません。

強いていうなら、奄美オフィスも事実上閉鎖していますが、仕事自体における変化はむしろ、いつも黙々と作業している自室の階下から、娘の叫び声と妻の怒号が聞こえるシーンが増えることくらいでしょうか。

奄美大島でも、多くの人が戦っている。

我が家は比較的影響が少ないほうですが、奄美大島は観光業で生計を立てている方も多く、その打撃は計り知れません。そして飲食店も同じく、観光客の激減と外出自粛によるダメージを大きく受けています。

多くの地域のみなさんもそうであるように、島の人たちもまた、歯を食いしばってなんとか踏ん張っている。というのが現状です。

ですが島には非常時に限らず、日頃から助け合いの精神があり、人のつながりがあります。あちらこちらで、「なんとかしよう」「助け合おう」という動きが始まっています。

たとえば島のメディアを支えるしーまさんは、こんな動きを始めていたり。

その他にも、個別にサイトを作ろうとか、オンライン飲みを企画しようとかいった話を耳にすることも。

コロナの影響がどれほど大きなものになるのか、どれくらいの期間続くものになるのか、まだまだ不透明なことが多いですが、きっとこの島は、この島の人々は立派に戦い抜くのだろう。

そう思わざるを得ない、気概を感じています。

なのでみなさん。

いつになるかは分かりませんが、この戦いが一区切りついたら、ぜひ奄美大島に遊びに来てください。そして、このゴールデンウィークの分まで、お金を落として(笑)思いっきり自然を、海を、酒を、文化を、空気を、楽しんでください。

いつか、お会いできるのを楽しみに島で待っています。まずは僕自身、この得体の知れないウイルスとの戦いにおいて、なんらかの形で島の役に立てるよう努力していきたいと思います。

この度は私のnoteをご覧いただき、本当にありがとうございます! これからも移住や働き方、南の島ってぶっちゃけどうなの?といった話をのんびりレポートしてまいります。 スキや感想のコメント投稿、サポートなどいただけると、とってもうれしいです。今後ともよろしくお願いします!