フリマアプリが戦後の闇市を思い出させる
勝手にフリマアプリ研究室を立ち上げ一週間。
簡単な経過報告だけしてみますと、今のところ、メルカリ以外ではまだ売れていません。
ZOZOフリマはファッションサイトなだけあり、
ブランドのカテゴリが細かく、
値段設定のヘルプもしてくれるので使いやすいのですが、
やはりメルカリのメガ市場には中々おいついていないのかな。
ラクマは・・ほぼメルカリですね。やっぱり先行者有利って大事ですね。
経過報告はひとまずこの辺で。
「フリマアプリの今週気づいたこと!!」
フリマアプリは、戦後の闇市みたいだって思うことがありました。
当時って政府が市場を牛耳っていて、その抜け穴が闇市だった訳ですよね。
売りたい人の言い値と、買いたい人の需要がガッチャンコして取引き完了!みたいな。(圧倒的買い手市場なのですが)
なんでものが溢れている今、フリマアプリが闇市なのかって、
例えば書籍が1番わかりやすくて‥
本や雑誌って今購読数が右肩下がりの時代。
アマゾンによって破られつつはありますが、本の定価ってどの本屋で買っても同じです。
つまり、書籍は価格統制がされている訳なのですが、
フリマアプリに規制がかからないかぎりは今後とんでもないことになっていくのではないかと思うのです。というかもうなってる。
私は読書好きなんで話題の本とか、目についた本は結構買っちゃいます。
かさばるから本当は電子に全移行したいけど、やっぱり本の質感が好きで買ってしまう。
多分慣れの問題なんだと思うのだけど。
だから、前は増えすぎてどーにも困った本達はまとめてブック◯フに持って行って一冊10円〜200円くらいになってまあランチ1回分いくかいかないかくらいの見返りがある程度。
ところが
フリマアプリなら、話題の新書であれば例えば1400円で買って、1回読み終えて、売りに出せば1200円位でも余裕で売れてます。
もちろん運営マージンの数%と運送費はひかれるけど、手元には1,000円弱くらい返ってくるわけです。
雑誌なんかも最新刊だったら定価マイナス100円位で売れてます。
これって本の立ち位置が大きく変わることを意味していると思います。
みんなが定価で本を買わずに、数回だけ読まれた中古本を買うようになれば、
今以上にもっともっと購読売上数は減っていきます。
本は、本にしかない強みを全面に押し出していかないと、やばいってことです。
本の強みって例えば
本の信頼感、ブランド感
高齢者層へのリーチ、広告力など
つくり手にとって紙の本は、
印税の低さや本の売れ行き低迷
取次との関係、値段の固定化問題などで、「稼ぐ」ためのツールではなりえなくなります。
本の競合が本ではなくなってきていることは周知の事実です。
「モノ」としての本は、今後、回し読みの時代へ突入し、さらに売れなくなる。
売れないよーじゃあもう本として出すのはやめようKindleだったらロックすれば横流しもないし、余計な費用がかからないから、と言ってデジタル化が急速に進む。
書い手も売り手もらくらく。読み手は、最初こそ抵抗あるかもしれないけれど、慣れれば済む話。
それによって困る人たち
◁取次会社 ざんねんながら超斜陽産業
◁新しい価値を提供できない本屋
うーん・・今回は出版業界を例にしたけど、他にも様々な業界が、ビジネスモデルの変革を求められるようになるとおもいます。
市場主義には大賛成なのだけど、ちゃんと良い書き手が生まれる仕組み(このnoteしかり)が重要になっていくんだろうな~
雑感的分析でしたが、とにかく、私は、最新刊雑誌の100円OFFが売れているのを目の当たりにして、一抹の不安と少しの期待を感じざるを得ませんでした。
ムダlica