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「のさりの島」の人インタビュー。馬場照昭さん。#13

こんにちは。 #のさりの島note をご覧いただきありがとうございます!私達は、熊本県天草市で撮影された映画「のさりの島」を一人でも多くの方に見て頂きたいと思い活動しています。

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このnoteでは、天草で映画撮影に関わった方々や、東京など天草以外で上映プロデュースに関わる方々を紹介しながら、映画やプロデュース企画の裏側をお伝えしていきます。

今回は熊本県天草市で自然栽培の農業を営み、天草の「のさりの島上映準備実行委員会」の一員として動いていらっしゃる、馬場照昭さんです。

実は天草では映画館の上映と並行して、”映画が街へ出ていく”地域上映もスタートしています。今回はその話も聞いてみます!


馬場さんが「のさりの島」に関わったきっかけ

――馬場さんが「のさりの島」に関わったきっかけを教えてください。


馬場:天草上映が始まる何ヶ月か前に、(のさりの島上映準備実行委員会の)金子さんから「ゴールデンウイークに映画が封切りされるから、ちょっと集まってもらえません?」と連絡がきたんです。
金子さんのことはもともと知ってたんで、「まあ、呼ばれたら顔出しせにゃいかんね」と思ったとです。

行った時に山本監督も来とらして、「コロナがあって一年上映を延ばしたけど今年はやりますから」というお話をされたんです。「上映日も場所も決めたけど、段取りをどうやっていきましょうかね~」って。
(その時の話では)最初の上映が2か所。天草の中心地にはなるんですけど、そこだけでやるみたいな感じだったんですよ。一つは映画館で、もう一つは市民センターっていうちょっとでっかいホールがある所で。

でもそれじゃあ、天草の人は見に来ない。そこから遠い人は1時間くらいかかるんですよ。そん時に監督に尋ねたのは、
「天草で撮った映画を天草から(上映)スタートっていうのはわかりました。でも、天草って広いんですよ。だから、いっぱいの人に見てもらいたいんですか?それとも天草で上映をスタートさせたいんですか?」
って聞いたら、「いっぱいの人に見てもらいたい」っていう風に監督が言われたんで。

だったら、天草で小学校区単位で51の地域振興会っていって、地区は地区で頑張って活動している組織があるんですよ。
「できたらそこに話を持っていって、こっちから出て行って、上映するっていうことをしていけばよかかも。小学校の地区単位だったらみんな歩いて来れるような距離とか、行けるような距離のとこばっかりだけん。いっぱい見てもらうんだったらそういうことやった方がいいと思いますよ。」って言ったのが関わりのスタートです。
言った以上は、言いっぱなしはちょっとねえと思ったからかな。

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知識ゼロからの地域上映会

―――上映準備実行委員会でどのような活動をされてきたか教えてください。

馬場:振興会をまとめている市役所の担当課に「各振興会でご要望がある所は映画が上映に行きます」と情報を流してもらうようお願いをしました。上映あるよっていうのを伝えていかないと、いくら人気があっても、SNSでどれだけ情報を出しても全然伝わらん可能性もありますからね。

あとは、連絡は全部金子さんにいくようになってるんで、希望があがってきたら、上映ばしたいっていう場所の下見は必ず行って。ここだったら、こういったものを準備してくださいねとか。昼間やるんだったら暗幕をきちんとやらないと見えないから。暗幕がないんだったら黒の農業用のポリシートがあるから、光が入る所にはこれをピシッとこう窓にはってもらえませんかっていう感じでお伝えしてきまして。

総まとめは金子さんがいて、音響映像関係は小山さんっていう詳しい人がメインでやってもらって、それ以外のいろんなことに関しては俺、ある程度やってます。雑用係ですよ。雑用係(笑)。

(6月か7月から上映会が始まってからは)現場で小山さんに機械のセッティングとかはやってもらってるんですけど、忙しい人なんで、一応そこをもうだいたい覚えて、最低でも金子さんと自分の二人体制で上映できるようなスタイルまでには、だいたいなってきたかな。トラブルがあった時は対応できませんけどね(笑)

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―――機材のセッティングから片づけまで覚えるのは大変じゃなかったですか?

馬場:はっきりいって知識ゼロだから(笑)
セッティングはバタバタやってやるから。撤収でゆっくりやろうかなって思ったら、撤収になってもまたサッサって片づけてるから見てる暇がないです。

だけん、最初セッティングした時に、「この線はこうやってつないで、スピーカーはどこのやつだ、これでこうこうこう…」と覚えたり。自分なりにわかりやすいように動画で撮って、ああなるほど~って、たまにそういったのを見とって、あ、たぶん、こんな感じねっていうのを反復で覚える。脳みその中にとにかく叩き込むしかないです。最善な形で鑑賞してもらいたい。

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最善な形で鑑賞してもらいたい

―――工夫されたことはありますか?

馬場:地域上映なのでね。やっぱどうお客さんに見てもらうかかな。
その会場で椅子の方がいいのか、下に座った方がいいのか。そこにだいたいこういう人たちがこらすよねっていうのをそこの関係者といろいろ話して。小さい公民館みたいな感じん所だったらフリースタイルでどうぞって、椅子もちょっと用意しとって、あとはまあゆっくりそこらへんで床に座って見れるような、どっちでもいいですよみたいな感じをしてますね。

見る人の立場で、どんだけあの2時間ちょっとを、あんまり席を立たないで見てもらえるかなってのを考えます。

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このnoteを読んでくださった方へ

―――最後に、この記事を読んでくださっている方へ馬場さんからメッセージをお願いします。

馬場:(映画は)何回か見てる。上映の時も一緒に部屋にいるので。
何回見てもね、うーん、うーんっていう。なんかこう変な盛り上がりもないし、不思議な映画やなあというのをなんとなく感じて。こういうのも面白いのかなあって。

何回見ても飽きないっていうか。今流行りのドラマとか映画とかみたいにクライマックスに慣れている人は一度見ていただけると不思議な世界を味わえるかもしれません。

答えがないから自分で考えるっていうのを与えてもらっているっていう感じかな。

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○映画「のさりの島」公式HP

○上映プロデュースプロジェクトについてのメッセージや取材依頼はこちら
 amakusagp+nosari@gmail.com(担当:渡邉・金子)

文・編集:山城優子

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