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春生まれ
私が暮らすフランスの街は、マロニエの季節になった。藤もきれいに咲いている。
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4月生まれの私は、この季節が大好きだ。緑が膨らみ、花々が咲き誇るこの季節が。
誕生日には、もうなくなってしまった両親のことを強く思う。
師範免許を持つ母は、料理もお菓子作りもとても上手だった。手を抜かない人だった。思い出の味は、山のようにある。
手先が器用で、几帳面な父は、庭の手入れを怠らず、この季節には、花壇にたくさんのチューリップを咲かせていた。
何歳になろうと、私はこの両親の子供だ。甘えたくなる気持ちは、今でも残っている。
ヴァカンスで、次女はこちらに戻ってきていた。「お誕生日おめでとう」
この一言が、こんなに嬉しいとは。
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マトリョーシカ柄のカップ
ベラルーシの同僚から贈られたカップ。朝食に紅茶を飲む時に使わせてもらっている。まず自分では選ばない色だけど、この明るく、鮮やかな色が、気持ちを盛り上げてくれる気がする。
誕生日というだけで、特別何もない日だけど、家族の存在、友人の存在だけで、自分が幸せだと
感じられる。
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