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最近の長女のこと

上の記事を書いてから、もう、一年近くが経った。

臨床心理士との、数ヶ月、数十時間に及ぶカウンセリングに診察。九月に一度区切りをつけて、結果を2ヶ月待つ必要があった。そんなに長く待つことにも驚いたが、年が明けてもそれが届かないことに、驚きを通り越し、不満を通り越して、怒りになった。年が明けて、こちらからの催促で、やっともらえた診断結果は、「自閉症であるかは判断がつかない」であった。
この臨床心理士には、何度も予約時間を変更されたり、リモートに変更されたりして、その度長女は、ストレスを感じていた。職業柄、そんなことはわかっているはずだろうに、繰り返される変更に、私は不信感抱いていた。
彼女のカウンセリングを受けに戻ることはもうない。

昨秋、精神科医の勧めで、18〜26歳の若者を支援する団体に赴いた。仕事、学業、住居など、多くの相談を受けてくれる団体である。各人にカウンセラーがついてくれる。
何回か通って、今の長女に良いと思われ、彼女も興味を持った動物セラピーを受けることになった。そこでボランティアで働くことや仕事をさせてもらうことも視野に入れた勧めであった。予約は団体から入れてくれるので、こちらはセラピストからの連絡待ちの状態であった。
年末年始に日本へ行っていたこともあって、予約日は年明けになるだろうと思っていたので、一月半ば過ぎ、長女に聞いてみた。
「先週連絡があったけど、断った」との返事に、力が抜けた。
理由は「ストレス」と返された。

はい、わかりました。
この魔法の言葉を聞いたら、
お母さんは固まります。
何も口にできません。

でも心の中ではこう思っていた。
「多くのことを後回しにするのを
そろそろやめたらどうですか」
「いつまで、逃げているつもりですか」
私は黙って、席を立つ。
これで、私の気持ちは伝わっているはずだ。

その翌日、前から決めていたハムスターを買いに行くと言う。一緒に行くかと聞かれて、一度は断ったが、結局同行した。
理由は、よく行くそのペットショップに、求人があろうとなかろうと、履歴書を預けたいから、来て欲しいと頼まれたから。
店長さんとの話に、私は同席はしなかった。今のところ、特に動きはない。人材が足りているか、長女が採用に値しないかだろう。ただ、彼女がこのような行動を起こしたことには、拍手を贈りたい。

それでも、ここ数日の気持ちの振り幅が大き過ぎて、振り飛ばされそうで、振り子がちぎれて飛んでいってしまいそうで、考えがあっち行ったり、こっち行ったりと精神的な疲れを感じている。
どんなに考えても、悩んでも、結局のところ、正しい答えなんか見つからない。


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