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ロケットマン『エルトン・ジョンの半生を描いたミュージカル映画』映画感想
作品名:ロケットマン
評価:3/5
放映日:2019/05/24(日本:2019/08/23)
監督:デクスター・フレッチャー
主演:タロン・エジャトン
アマゾンプライムに追加されたので早速見ました、ロケットマン。
本作はエルトン・ジョンの半生を描いたミュージカル映画です。
前半の子供時代からスタートして、トントン拍子で成長&成功していく合間に挟まるミュージカル部分はとてもご機嫌。
作詞担当のバーニーの友情が美しい。
全体では両親から愛されずに育ち、自分を愛することができない、エルトンが成功の陰で苦悩していくストーリー。
後半はわかりやすい盛り上がりがあるシナリオではないので、人を選ぶ作品かもしれません。
曲が良いのでエルトン・ジョンのファンの方、ミュージカル映画が好きな方におすすめの作品です。
ゲイ描写で普通に全裸の男二人が抱き合ってセックスするので注意。
あと吹き替えで見ると、英語の歌に字幕歌詞がついてないのもご注意ください。
以下感想、ネタバレ注意。
いきなりド派手な衣装で登場。
グループセラピーで過去を語る体で進んでいくストーリー。
序盤からハイテンポで進んていく展開。
それでいて、話は十分頭に入ってくる。
家庭環境最悪すぎる…。
母親はクソ、父親もクソ、おばあちゃんだけが癒やし。
ツノをキュポってはずす所がユニーク。
不倫する母親、息子を無視して家を出ていく父親。
バーでピアノ引き出したと思ったら一気に青年になってるー!?
成長早いな。
バックバンドとして音楽の仕事に。
前振りなくいきなりゲイ展開になった!?
「この世に生まれた自分を殺すんだよ、なりたい自分になるために」
ここで名前を捨てて新しい自分になったけど、
本編通して執拗にピアノにYAMAHAって書いてあるのに笑う。
運命の瞬間。
周囲の目も気にせずに好きな曲で意気投合する雰囲気、凄くいいなあ。
なんでゲイなのに彼女を?
「そもそもお前ホモじゃねえか」「……、は?」
「そうだったら問題あるか?」「いや、別にない」
「アラベラは大アリだ」
ゲイと打ち明けられても変わらない友情に泣く。
キスされそうになっても冷静に友情を続けられるの凄いな。
作中一番の名シーン。
「YOUR SONG」が名曲すぎる…。
ミュージカル映画なのにミュージカルじゃない挿入歌のシーンの方が良いな。
社長が嫌なやつかと思ったらちゃんと有能なんだなあ…。
即アルバムってことは今までの曲も認めてたってことだろうし。
(浮いてる…、なんで…?)
ゲイ失恋の悲しみがつらい…。
ゲイセックスシーン。
羽のついたクツがかわいい。
買い物地獄、からの事務所交代。
「その高価な絵画、逆さまだぞ」でクソ笑った。
父親訪問。母親にゲイのカミングアウト。
どんどん衣装がおかしくなってくエルトン。
この辺のライブシーンの演出が終始頭おかしくてアル中ヤク中の精神って感じ。
終始心配してくれるバーニーがつらい。
休もうというバーニーの提案を断るエルトン。
なんでゲイなのに女性と結婚するのかわかんねえ…。
しかも案の定即離婚するし。
バーニーに逆ギレするエルトン。
グループセラピーの終わりに、子供時代の自分をハグする。
別れ際に歌詞を渡すバーニー。
二人の始まりからやり直すこの演出がとても優しい。
最後に、
エルトン・ジョンありき、名曲ありきのこの映画。
本人の半生をなぞっているせいで、後半のストーリーが起伏に欠ける印象を受けました。
後半の一時間はマネージャーと両親が出てくる度にゲンナリします。というか残り時間ずっとほぼ三人のどれかが出てるんですが。
最後の子供の自分を抱きしめるシーンでイマイチストーリーにノレなかったのは、ひたすら堕落していくエルトンが、グループセラピーで語っただけで再起するという演出的な弱さが原因かと思います。
自身の内心を見つめて、最終的に自分を愛せるようになる、という作品のテーマなので、自分一人で立ち直るのも順当な展開だとは思うのですが、それに心動かされるかどうかは別の話。
前半の成功していく所とバーニーの友情はとても好きな要素で、最後にバーニーに歌詞を渡されるシーンも初めて歌詞を受け取った時を思い出せてとても良かったです。
エルトンとバーニーがカフェで初めて会って、一緒に歌いだす所が一番のお気に入りポイントでした。
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