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嫉妬がギリギリできない

『ワンピース』を読んでいないことがずっとコンプレックスで、かといってなかなか食指が伸びていなかったのだけど、たまたま近所に全巻揃えている人(学生時代の先輩)がいたのでひとまず1~10巻を借りた。いまのところ序の口も序の口だし、「おもしれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」となる段階には到達していないけど、おもしれえことがほぼほぼ約束されているので気の迷いなく安心して読み進められる。

ダウ90000『また点滅に戻るだけ』を観た。配信で。ちょっと凄すぎたな…。

公演形式のものを観るのは前回(『いちおう捨てるけどとっておく』)に続いて2度目だけど、そのときと比べても明らかに上の次元に行ってしまわれていた。ひとつひとつのセリフに込められているパワーがめちゃくちゃ重くて、いろいろな要素が何層にも折り重なってできた構成に本当に惚れ惚れした。

もともとダウ90000の脚本は8人への当て書きと言われているけど、その精度もぐっと研ぎ澄まされていた。いや、8人のキャラクターがこの1年で世間に浸透したことで受け取る側にとっての解像度が上がった、というのが正しいかもしれない。そういう意味で、『週刊ダウ通信』や『ダウドキュ』はダウ90000の作品を楽しむ上での最高の副読本になっている。これって漫才師が歳を重ねるほどネタが“おもしろくなる”システムと似ているから、日常的な会話の温度感を大切にしている(らしい)ダウ90000にとっても必然のパワーアップなのかもしれない。追えば追うほどおもしろくなっていく劇団、無敵じゃないか。なんなんだ。嫉妬しようとしたけど、ギリギリできなかった。絶対にもう一度観ることは確定している。

自分が“一番うまいおせんべい”と豪語している「技のこだ割り」のソース味があったので食べてみた。ソース味だ。まさに串カツに漬ける用のソースの味がする。

通常の「技のこだ割り」はおせんべいにしてはどこかリッチでジューシーな醤油の味わいがあるのだけど、ソース味になった途端急激に“安く”なるな。ソース味=安いみたいなイメージが幼いころからの駄菓子文化で染み付いているのかもしれない。舌を二度漬けどころじゃない勢いでジャブジャブに浸されて味覚をバグらされてしまったんだな。(これはこれで美味かったです)

スキをしてくれるとたまに韻を踏みます。